
ゆうき
@madoromi_y
2025年5月4日

工場
小山田浩子
読み終わった
☆☆☆
ゴリゴリのファンタジーかと思えばそうでもなく、奇妙な雰囲気はあるものの、割とリアル寄りのように私は感じた。
ある地方の大企業らしき「工場」に、必要なのか不必要なのかよく分からない役割を与えられて働く登場人物たち。作中に散りばめられている謎の多くは謎のまま残される。けど、一人称視点が登場人物ごとにころころ移り変わるので、そのときその人が考えていることとか思想のバックグラウンドは分かる構成。
仕事があるからそこに人が就職する、というよりは、「人が生きてお金を稼ぐために「工場」という仕組みをわざわざ作り、不必要に思える仕事を与えられ、経済と生活を回していく」みたいな雰囲気。


