roiban "炒飯狙撃手" 2025年5月4日

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@roiban
2025年5月4日
炒飯狙撃手
炒飯狙撃手
張國立,
玉田誠
読んだ。イタリアに潜伏して炒飯店を営む台湾のスナイパー小艾と、反黒科(組織犯罪課)所属の引退間近の刑事老伍の2人の人物の視点から、ある陰謀に迫っていく物語。小艾が上からの指示でトレヴィの泉を訪れていた台湾の高官を暗殺したところ、何故か同業の殺し屋に追われることになり…。/ヨーロッパ各地を点々とする小艾の逃亡劇と、台湾各所に散らばる関係者への老伍による聞き込み捜査が並行して進み、章毎に地図まで載せてくれる。タイトルにもある小艾の得意料理の炒飯や台湾菜の数々も登場し、スリルの合間の異国情緒が効いている。やや偏見だが度々故事の引用があったりユーモアの感覚に華文だな〜という感じの癖はある。真相に向かって直線的に情報を小出しにする構成で、ミステリーとしての仕掛けはやや弱めか。
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