
きよ
@kiyomune
2025年5月4日

読み終わった
私は女で、だからこそ世の中で起こる「女であるために押し付けられている不利」に関心がある(というか、あると思いたい)わけだが、それでもこの本を読んでいると、ある問題について何も感じずに生きていたことにハッとさせられたり、論点のズレた世論の怒りに流されていたことを恥ずかしく思ったりする瞬間がある。
あるいは、あの時ひとりで怒っていたことは(ついで、まわりが無関心そうに見えてだんだん不安になったことは)変じゃなかったんだ、と思えてホッとする瞬間もあり、だからといって、「正しい怒り」の側にいたことにホッとするのもダメだなとも思う。
まるで、わたしが双六のコマになって、マス目ごと書いてあることに一喜一憂したり、振り回されたり、前進させてもらったりしているみたい。
不思議な本。大切にしたい。


