ありむら "すべての月、すべての年 --..." 2025年5月4日

すべての月、すべての年 --ルシア・ベルリン作品集
読んでいて辛い作品もありながらも、どこかユーモアがあるものも多い。 観察者としての彼女と当事者には距離があって、それは孤独を産みながらも、それを自然と受け入れているような、そんな感覚があった。 いくつかの視点から捉えられる物語はとても良かった。 上手くいえないけれど、ルシア・ベルリンの作品は、一行読んだだけで、その世界に吸い込まれてしまう。舞台はメキシコであったり、アルバカーキであったり様々なのだけれど、どこか共通して静けさと寂しさが立ち上がってくるのだ。
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