すべての月、すべての年 --ルシア・ベルリン作品集

31件の記録
- ありむら@arimuuu02112025年5月4日読み終わった読んでいて辛い作品もありながらも、どこかユーモアがあるものも多い。 観察者としての彼女と当事者には距離があって、それは孤独を産みながらも、それを自然と受け入れているような、そんな感覚があった。 いくつかの視点から捉えられる物語はとても良かった。 上手くいえないけれど、ルシア・ベルリンの作品は、一行読んだだけで、その世界に吸い込まれてしまう。舞台はメキシコであったり、アルバカーキであったり様々なのだけれど、どこか共通して静けさと寂しさが立ち上がってくるのだ。
- ありむら@arimuuu02112025年4月20日まだ読んでるP.90 「あれってどういうものだと思う、とわたしは彼に訊いた。彼は手を出して、指と指をぴったり合わせてわたしの手と重ね、わたしに親指と人さし指でなでてみろと言った。どっちがどっちの手かわからなかった。きっとそんな感じじゃないかと思うんだ、と彼は言った。」
- ありむら@arimuuu02112025年4月19日『掃除婦〜』を読んでいた時は、彼女の危うさ、繊細さみたいなところを感じていたのだけれど、こちらは今まで読んだものだと観察者であるように感じる。 「視点」で一人称と三人称の読者に与える効果の分析をする中で、いつのまにか物語に引き摺り込まれそうで、彼女も私も教会が曖昧になるのがよかった。
- ありむら@arimuuu02112025年4月17日読み始めた「虎に噛まれて」を読んだ。 元旦那との間にできた子をお腹に宿しながら実家に帰省。従姉妹に堕胎を勧められるがあと一歩のところで踏みとどまる。一部家族の温かさが描かれる一方で、崩壊した夫婦関係も垣間見え、アルコールや精神障害を持つ妻を放置しながら、事前活動に精を出す叔父の、なんと皮肉なことよ。
- butter cup🌿@lo3o-v-peony2025年3月1日気になる買った積読中ルシア・ベルリンの文章がとても美しいと聞いて読んでみたくて買ったけども、掃除婦のための手引き書の方が先に出版された姉妹本と知り… 多分短編で関係ないだろうけど、ちゃんと順番通りに読みたいので積みます📚