
読書日和
@miou-books
2025年5月5日

島はぼくらと
辻村深月
読み終わった
瀬戸内弾丸旅行で読みたかった本
瀬戸内にある小さな架空の島、冴島
島には高校がないので子供を持つ親は、この子と過ごせるのは15年だけという気持ちで産んで育てる。
朱里、衣花、新、源樹はこの島で育つ同級生、彼らと島とそれ以外と。ほのぼのした島での生活だけでなく、田舎のしがらみ、上下関係、それゆえ早く悟っていく子、進路、+青春。清々しい気持ちで読み終わりました。
心に残ったフレーズ
人間が乗っかるのは栄誉だけではない。人間は、自分の物語を作るためなら、なんにでも意味を見る。
おじさんなりの解決法に、助けれらたことがたくさんあると言った、あの時のヨシノの言葉を思い出す。
謝れないし、人を登らせておいたはしごを外すのは得意だし、自分のためだけに人を繋いで、手柄にこだわったりもするけれど、それでも、この人たちは、それでやってきたのだ。今ここで、必要な援助の決定をくだせるだけの権力を、得るために。


