"流浪の月" 2025年5月5日

碧
@Hellebore_496
2025年5月5日
流浪の月
流浪の月
凪良ゆう
「庇護はされたい、でも対等に扱ってほしいなんて都合がいい。わたしの恋人への気持ちには、いつも愛情以外のものが混じっていて、それがわたしを黙らせた」 「わたしの言葉は、誰の耳にも届かなかった。一番の当事者であるわたしは、大人が全力で守るべき『幼い子供』とちう分厚いガラスケースに閉じ込められていたからだ」 「たまに自分が本当にかわいそうな子のように思える。みんなに気遣われ、前の恋人や亮くんが思っているような、つらい過去を持つ傷物にされた子。それを受け入れて、庇護されてしまえば楽なんだろうか。頭を垂れて、感謝と共に哀れみを受け入れてしまえば」
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