JUMPEI AMANO "部落フェミニズム" 2025年5月5日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年5月5日
部落フェミニズム
部落フェミニズム
のぴこ,
宮前千雅子,
熊本理抄,
石地かおる,
福岡ともみ,
藤岡美恵子
〈この数十年、ブラック・フェミニズムや第三世界フェミニズムが紹介され、インターセクショナリティが少なくともアカデミズムではいまや「流行」とさえなっているにもかかわらず、なぜ同じ関心が部落差別に向けられないのだろうか。〉(22頁) 第1章から非常に重厚で重要な論考が。 上の引用部のあとにはミルズのWhite Ignoranceにかんする記述もある。『無知学への招待』(特に第Ⅲ部)を読んだ人はこの章だけでも絶対に読んだほうがいいと思う。もちろんこの章を読んだ人が『無知学〜』を読むのもいいと思う(第Ⅱ部5がまさに「白人の無知と無知の認識論」の解説なので)。 他にも重要な指摘が多数。 〈[...]しかし、「分断」や「連帯」の語の安易な使用がマイノリティ女性の声の抑圧にあたるとの認識が決定的に欠けている。それは無関心のレイシズム論が指摘するように、マイノリティ差別に対する責任を回避したいという心理を示唆しているのかもしれない。〉(34頁) 〈上野[=上野千鶴子]があっさりと「超えて」と書く人種と階級は、簡単に超えられるものではない。簡単に越えようとせず、粘り強く考えていく必要がある。インターセクショナリティという概念が指し示すのは、そうした思想的・実践的態度であろう。〉(39-40頁)
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