
ミオReads
@hanamio03
2025年5月6日

地面師たち
新庄耕
読み終わった
ネトフリでドラマを見て予約から半年ほどかな。図書館の順番待ちが来たので借りてきた。ファイナルベッツ、アノニマス、と最新から遡るように読んだのも予約の順番待ちの関係である。
地面師たち、読み口はライトだし展開のテンポもいい、途中でダレないしエンタメとしてはいいんだけど、やっぱり3作通してハリソン山中のキャラ造詣にハマりきれなかったな…という感想。「こんなやつおらんやろ」はそうなんだけど、なんというか、リアリティを求めてる割にハリソン山中だけ空想上の怪物というか「俺が考えた最強の理解不能犯罪者」にしかなってないのが残念だったな…。理解不能に重きをおくあまり、ただの変な奴になってるというか。全く憧れないし惹かれないというのは、この手の悪役には苦しいんじゃないだろうか。悪役にこそ魅力は必要だよね。
ドラマでの改編部分は、映像にしたときのセンセーショナルさを意識してと監督の嗜好だろうから、むしろ小説版は現実味のところではよかった(ホスト狂になってなかったり、謎に美しく若い女性刑事が出てこなかったり、辰さんが死ななかったり)と思うので、余計ハリソン山中の造詣だけが引っ掛かっちゃったな。でもダーーーーーっと読めたし、次々読みたくなったし、途中飽きたりもしなかったしで、娯楽小説としてはとてもよかったです。
なお、これはピクニック読書のお供に連れて行ったんだけど、ピクニック読書、新緑の明るく風の気持ちよく暖かな外でシート敷きながらのんびり読書するの、本当に気持ちがよかったのでオススメです。

