
しおり
@Kaffee5888
2025年5月5日

笑う森
荻原浩
読み終わった
物語の紹介文と表紙をまず見て欲しい。そして、それから読み始める。さてどうしたものか、イメージと違うのだ!
裏切られた、という感覚ではなくただただ、あぁ良かった…という暖かみが残る。「クマさん」の正体もしっかりとした謎解き要素があり、嫌な感じもなく、ただただ読んで良かったなぁ🌼🐻という気持ちになるので、ほっこりしたい人におすすめ。逆にミステリーなどを求めている人には物足りなさが強いかも。荻原浩の作品が好きな人には刺さると思う、かなり。
ネタバレ含む感想はリプライで。





しおり
@Kaffee5888
まず、一番この作品で好きだなぁ…となったのはたにくまさん🐻あまりにも好きな登場人物すぎる…。こりゃ漢だよ、という気持ちとこりゃ親だよ、ちゃんと親だよ……という気持ちでいっぱいになった。酷い親が物語の後半には出てくるのだが、それとの対比があって、なんとも言えない気持ちになった。近くにいるのに、見てくれない親と遠くにいるけれど想ってくれる親ってどっちの方がいいんだろうな。勿論、隣にいてくれる方が当然いいのだろうけれども。
ASDという障がいがあることは知っている。世間にもかなり知られるようにはなっている。が、自分も積極的には関わる機会もないため、どのように接すればいいのかはわからない。そんななか、もしも親になってしまったら?もしその子を一人で育てなくてはならなかったら??わからない。
この作品を語るにあたって、語りたいことはかなりある。というより、2025年現在の社会の暗いところを柔らかく指摘している作品だと思う。自殺、いじめ、SNS…様々な部分で刺さる人はいると思う。いろいろなものを取り上げているにもかかわらず、まとまった作品になっているのは流石は荻原浩先生と言うしか無い。面白かった…🐻