ari "蜜蜂と遠雷" 2025年5月6日

ari
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@321134
2025年5月6日
蜜蜂と遠雷
映画を見て、面白かったので小説も読んでみた。映画には映画の良さがあるけど、先にこの素晴らしい小説を読んでいなくてよかった。 特に気に入ってる箇所は、亜夜が浜崎の前でソナタを弾き、「何を考えて弾いたの?」と聞かれ、「スイカが転がる所です。」と答える所。 私も、10代の頃にギターを弾いてみたくて、バンドスコアを見ながら「この曲弾きたいな」と知人に伝えた所、「これはどんな曲なの?」と尋ねられた。 「冬の夜に田舎町の街灯の下で、しんしんと降ってくる雪を見上げてるような、そんな曲」と答えた。すると「抽象的すぎる。私は歌詞の内容が知りたかったんだよ」と笑われた。 J-popの曲なんだから、そりゃそうか。と恥ずかしかったけど、亜夜のこのセリフのおかげで、長年の胸のつかえが消えた気がする。
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