ニチカ "恋と誤解された夕焼け" 2025年5月6日

ニチカ
ニチカ
@1094
2025年5月6日
恋と誤解された夕焼け
この本を読んでいたら、ふだんは本をまったく読まない弟が覗き込んできて「流れ星になったり白鳥になったり、いろんなものになるんだね」と言ってきた。たしかに、ってそのときは笑ったけれど、あとから、なるほど恋の本質ってそこかも、と思った。なんにでもなれる気がしてる、なににも負けない気がしてる。 きみを愛するにはこのクソみてーな世界も丸ごと愛さないといけない、みたいな諦めが常に漂っていて、でもそれを受け入れきれないから、美しいことばで詩を綴ってむりやり世界を好きになろうとしている、ようなものを感じた。だと思っていたら、あとがきに最果さんの詩を書く理由があって、ああ、あなたはわたしたちを救ってくれる側だったのですね、と一本取られた気持ちになった。 いままで詩集はあまり読まなかったけれど、詩っておもしろいなあと思えた。たのしかったです。
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