
綿
@shelf_soya
2025年5月6日

ヤンキーと地元
打越正行
読み終わった
本土に生きる人間がこの本を読んで何を語れるのかと思うのだけど、読めてよかった。筆者が「ホモソーシャルなつながりを用いて沖縄の男性たちについて調べて書くことは、男性たちの価値規範に私も巻き込まれなければなしえなかった」「パシリとしての参与観察、なかでも観察者が調査対象者の生きる世界に巻き込まれることについては、男性たちの世界を理解するという意義がある反面で、男性の見方に拘束されるという限界があり、今述べたように留意しながらすすめる必要があるのだ。」と書いていることへの信頼。
男性/女性、だけではなく本土/沖縄、調査する・書く側/調査される・書かれる側という軸もあって、調査倫理を果たす上での著者の姿勢は個人的にはとても好ましいものだが、そのせいで家族の人はかなり大変な目にあったのではないか、と謝辞から想像するに全肯定はできない立ち位置でもあり…



