
haku
@itllme
2024年10月21日

博士の愛した数式
小川洋子
かつて読んだ
数式っていう言葉がタイトルにあって
何となく取るのを躊躇いそうになった。
読み始めてみると
なんか、私とルートと博士の関係性が
少しずつ、ほんとに少しずつ
明らかになっていくことに居心地の良さを感じた。
のめり込むとか激しいものではなくて
少しずつ明らかになっていく感じ。
数式が美しい
完全だ
なんて初めての感覚を知ったけれど
少し早めに知ることができていたら数学を多少は楽しく勉強できてたのかななんて思った。
最後まで博士は私のこともルートのことも覚えてなかったけど
それがすごく悲しいことに思えなかったのが不思議だった。
そんなことよりも3人の間にあるそれぞれの優しい愛がまさっていた。