
haku
@itllme
2024年6月7日

歌われなかった海賊へ
逢坂冬馬
かつて読んだ
逢坂冬馬さんの本はやはり緻密で疾走感があってリアルでそして何より彼のメッセージが直に何度も伝わってくる
それが私は何より好き
ヴェルナーとレオンハルト
フリーデとドクトル
海賊団と称しながらそれぞれが違う目的を持ち違う背景を持ち同じ共通のものに向かって行く。自由とは何か、無知とは何か、人間とは何か。
私達が持っているのは一面じゃない。
様々な面を持って生きている
そう何度も彼らに訴えられた。
ぞれぞれの正義と見たいものを見ようとするナチス下における住民の姿は自分自身がここにいたらどうなるのだろうと考えさせられた。
前作同様夢中になって読んだ。
一緒に鉄道を爆破しに行った気分だった。
そして、現代へと続く戦いがまだあること
そして、顔が見えない世界がたくさんある現代だからこそ、今でもこの物語のような現実があること、そこに貴方がいてこの物語にいる住民たちは、お前なのだと言われているようだった。