歌われなかった海賊へ

17件の記録
- ユウキ@sonidori7772025年5月14日読み終わった借りてきた戦争、虐殺、差別への抵抗の物語をエンタメにまとめ上げてるのがすごい。 誰しも一面的ではないからこそ人を理解したと思い込むことは暴力的というのをずっと書いているのも良い。 ネタバレあり 差別やアウティングに気をつけて書いてるなあとは思ったんだけど、だからこそ同性愛者のキャラが死ぬ展開は避けて欲しかった感がある😭
- 柴田智也@tomoya_shibata2025年3月2日読み終わった@ 本の読める店fuzkue初台どんでん返しはない。「ああ、そうだったのか」と静かな納得が次々降りてくる。前作の同志少女よ〜といい逢坂さんは、なんというか今の時代に読むことに強い意味のある物語を、過去の歴史から汲み取ってお話にする力がものすごい。
- haku@itllme2024年6月7日かつて読んだ逢坂冬馬さんの本はやはり緻密で疾走感があってリアルでそして何より彼のメッセージが直に何度も伝わってくる それが私は何より好き ヴェルナーとレオンハルト フリーデとドクトル 海賊団と称しながらそれぞれが違う目的を持ち違う背景を持ち同じ共通のものに向かって行く。自由とは何か、無知とは何か、人間とは何か。 私達が持っているのは一面じゃない。 様々な面を持って生きている そう何度も彼らに訴えられた。 ぞれぞれの正義と見たいものを見ようとするナチス下における住民の姿は自分自身がここにいたらどうなるのだろうと考えさせられた。 前作同様夢中になって読んだ。 一緒に鉄道を爆破しに行った気分だった。 そして、現代へと続く戦いがまだあること そして、顔が見えない世界がたくさんある現代だからこそ、今でもこの物語のような現実があること、そこに貴方がいてこの物語にいる住民たちは、お前なのだと言われているようだった。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年1月13日読み終わった時代考証がしっかりされているようで、史実であってもおかしくない物語。ただ史実として受け取ることの危険性も作中で指摘されていて、気付かれてる、と驚いた。 著者が2作続けて描きたかったテーマがわかったかもしれない。読み続ける作家になった。