
haku
@itllme
2022年10月3日

文庫 星の子
今村夏子
読み終わった
「••••••ぼくは、ぼくの好きな人が信じるものを、一緒に信じたいです。••••••それがどんなものなのかまだ全然わからないけれど、ここに来ればわかるんっていうんなら、おれ来年もここにきます。わかるまでおれはここにきま、えー、くることを、おれは、おれはの好きな人に約束します。」
この言葉を読んだとき
はっとました。ちひろもひろゆきくんもはるちゃんの彼氏も自分という周りの人に言われるような違和感を持っているけれど、家族、彼女というなにを信じていようと、信じてまいと、本当に大切なかけがえないのないものであるとき人はそれでも大切な人の信じることを選ぶのだと思いました。
「星の子」という作品は、自分の全てを振り切って目の前にあるものを信じる人ただ自分にとって大切な人の信じることを信じる人、何かを誰かを信じて、縋って、自分の弱さと強さを抱えて生きていく人間を繊細に描いた作品でした。