
数奇
@suuqi
2025年5月8日

読み終わった
人間の、気持ち悪いけどみんながやってるずるさ、汚さがとても鋭く生々しく描かれている。ご飯は粗末にせず美味しくいただくもの、という圧力のなかで、周囲に合わせるしんどさを感じる2人の視点で話が進むが、自分は押尾という登場人物の、「できちゃうからやってるだけ」という生き方にどうしようもなく共感してしまった。
しかし描かれる状況がちょっと露骨にキモすぎるし、芦川という人物も悪意的すぎて、やりすぎ感も感じる。描写の鋭さに感動するよりも、しんどさに引いてしまう部分が勝ってしまう読書だった。


