
りなっこ
@rinakko
2025年5月8日

石の扉
レオノーラ・キャリントン,
野中雅代
読み終わった
キャリントンの描いた世界や人の姿を思い浮かべて読むと、どの物語もしっくりきて一層魅かれる。表題作中篇と短篇19篇。神秘へ分け入ろうとする思考、救済手段としての魔術や占星術への傾倒、夢の領域での交感…など。
死者の国にいる女性が、石の扉を開けて欲しいと生者の国にいる相手(魂の片割れのような)に呼びかける表題作は、著者自身の再生神話として書かれたそうだが、鮮烈なイメージがめくるめいて感嘆した。
とりわけ好きな短篇は「彼らが丘の斜面を駆けたとき」「鳩よ、飛べ!」「エト・イン・ベリクス・ルナルム・メディアリス」
解説もとても素晴らしい





