
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年5月8日

ソングライン
ブルース・チャトウィン,
Bruce Chatwin,
北田絵里子
読み始めた
編集中の本において根幹を成す1冊なので遅ればせながら読み始めた。紀行文学というジャンルの危うさ、土足で他者の生存に踏み込んでいくこと(の自覚がないままなされる描写)について、否応にも考えさせられる。
あと、『奴隷・骨・ブロンズ』や『12ヶ月で学ぶ現代アート入門』などで言及されていた、欧米諸国の博物館所蔵品を元の持ち主=植民地支配を受けた文化に返還する動き、あるいは『薬物戦争の終焉』で言及されていたドラッグ使用者が置かれている各種劣悪な環境についてなど、ほかの本で知ったことが本書には散りばめられている。『ナラティヴの被害学』の観点から読んだらどのような評価になるだろうか、というのも気になる。





