
rina
@r_1_n
2025年5月9日

生きる言葉(新潮新書)
俵万智
読み終わった
「行動範囲がグンと広がり、ネットでのやり取りが日常になっている今、背景抜きの言葉をつかいこなす力は、非常に重要だ。それは生きる力と言ってもいい。」(p.4)
「お金や時間やモノは使えば減ってしまう。でも言葉は、興味を持って使っているうちに芋づる式に増えてゆくのだ。」(p.72)
「言葉は世界の目印。言葉を手がかりに、世界を理解することができるし、言葉を使って自分の気持ちを伝えることができる。言葉がたくさんあるのは、人類の大先輩たちが、世界を理解しようとがんばったり、気持ちを伝えあおうと奮闘したりした痕跡だ。財産とも言える。」(p.136-137)
「人と話すとき、SNSに何かを書き込むとき。何を言うかと同じくらい、何を言わないかを考える。誰に向けての言葉なのかを意識する。発してしまう前に、一呼吸おいて確認したい。言葉が簡単に届けられる時代だから、なおさらである。」(p.184-185)
とても面白く、いい本だった。







