生きる言葉(新潮新書)

39件の記録
- ねこきち@nekonote72025年7月5日読み終わった「ききょうとまひろの対比を見ていると、何を書くか書かないか、誰のために書くか書かないか、といった「書く」ことの大事な問題について考えさせられる。これは、作品といった大がかりなものだけでなく、私たちがふだん言葉を発するときにも心にとどめておきたいポイントだ。 人と話すとき、SNSに何かを書きこむとき。何を言うかと同じくらい、何を言わないかを考える。誰に向けての言葉なのかを意識する。発してしまう前に、一野吸おいて 確認したい。言葉が簡単に届けられる時代だから、なおさらである。」 当たり前のことなのだけど、忘れそうになること。しっかり胸に刻んでおきたいこと。
- ひよこまめ@poischiche2025年7月5日読み終わった言葉を取り巻く環境は日々変わりゆく中、言葉を生業とする人の視線は、この先どうやって言葉と関わればいいか考えるヒントになる。 短歌は氷山の一角で、31文字の向こうにその人の人生があるという考えかたが好きだ。31字という削ぎ落とされた形式だからこそ、余白が生まれて読む人にそれを埋めることができる。自分を重ねられるというのは、その余白のおかげだろう。とても日本的な詩の形式だなとおもう。
- ブッカー・T&ザ・MG's@daichia2025年7月4日読み終わった米国在住の自閉症男性・久保渡さんの言葉が紹介されていて非常に印象的だった。 「賢い人ってどういう人のことを言うのか?」聞いたところ、たどたどしくもしっかりと彼は言った。 「笑顔である事。幸せである事。正直である事。誇りを持つ事。」
- かにまる@uri7142025年7月3日読み終わった@ 自宅和泉式部の歌が上手い 技巧的でなくさらりと歌っている感じで、現代短歌にも近いのに、その言葉選びはできないと思わされる 自分が言いたいこと、それは言葉では決して完全には表せないのだという点で、言葉のことを信じている
- うみ@umi_kkk82025年7月1日読んでるまだ読み始めたばっかりだけど…「言葉」に興味が湧いている&出産間近の今、子どもと言葉の章を読むと希望が湧いてきた! 「子育て」を言葉の面から定義するなら、私の場合は「まっさらな状態で生まれてきた人間が、日本語ペラペラになるまで、ずっとそばで見ていられること」だ。 子育て中は、好きな芝居を観に行くことが叶わなかったが「自分は今、世界でたった一人の観客として、すごいもん見せてもらってる!」と感じた朝だった。
- けんず@kenzkenz612025年6月29日読み終わった作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること/俵万智 全編通して楽しく読み進めていたところに、この短歌が飛び込んできて思わず泣いてしまった。 副産物と思う日、来るのだろうか。来るまで短歌を詠み続けたい。
- ひよこまめ@poischiche2025年6月28日読んでる俵万智さんの子供への関わり方を読みながら、自分自身のことを振り返ってみると、子供にかける言葉に無頓着すぎて、もうちょっと丁寧に言葉をかけていれば良かったなぁとちょっと後悔する。 しりとりで「す」攻めするの、私も全く同じことをやっていたからちょっと笑った。
- Torebino Azumi@torebino_azumi2025年6月9日読み終わった子どもが言葉を覚えていく過程の部分がとても印象的だった。子どもと言葉、ラップバトル、ネット社会でのクソリプ、平安時代の短歌の解釈など、新しい発見がたくさんあった。学生にも、子育て中の友人にもすすめたい。
- そめ@s_o_m_e2025年5月24日読み終わった「使えば使うほど増えるもの、なーんだ?」 誰でも簡単にすぐにインターネットに発信ができる時代、人が使う言葉についてこんなにもたくさんの人が議論する時代ってあったのかな? 何を言うか言わないか、ちゃんと判断できる人間でありたいなと思った。 俵万智の日本語の感じ方が面白かったな。プロってこんなこと考えてるのね。
- rina@r_1_n2025年5月9日読み終わった「行動範囲がグンと広がり、ネットでのやり取りが日常になっている今、背景抜きの言葉をつかいこなす力は、非常に重要だ。それは生きる力と言ってもいい。」(p.4) 「お金や時間やモノは使えば減ってしまう。でも言葉は、興味を持って使っているうちに芋づる式に増えてゆくのだ。」(p.72) 「言葉は世界の目印。言葉を手がかりに、世界を理解することができるし、言葉を使って自分の気持ちを伝えることができる。言葉がたくさんあるのは、人類の大先輩たちが、世界を理解しようとがんばったり、気持ちを伝えあおうと奮闘したりした痕跡だ。財産とも言える。」(p.136-137) 「人と話すとき、SNSに何かを書き込むとき。何を言うかと同じくらい、何を言わないかを考える。誰に向けての言葉なのかを意識する。発してしまう前に、一呼吸おいて確認したい。言葉が簡単に届けられる時代だから、なおさらである。」(p.184-185) とても面白く、いい本だった。
- sachi@sachi_pre2025年5月8日読み終わったとても良かったです。現代の状況と言葉への向き合い方、常に注がれる視線は穏やか。各章もそれぞれ共感するポイントがたくさん。ゆっくりでも言葉にしていくことに向き合える人になりたいと思いました。