
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年5月10日

ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア
デボラ・ソロモン,
太田泰人,
林寿美,
近藤学
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図書館の児童書室で企画しているおとぎ話の展覧会を手伝うことを安請け合いしたコーネルだが、
結局このプロジェクトは彼の怠け癖の犠牲になってしまう。司書が後に年報に記したように「彼は、周囲の壁面を大きな絵のようなもので飾り、部屋をおとぎの国に変えたいと提案してきました。しかしながら、コーネル氏はある日、児童書室にやってきて(展覧会が始まる直前のことです)、絵はまだできていない、締切を守ることを考えるだけで描けなくなってしまうと口にしたのです。私たちは、急いで頭のなかで計算しました」。ずっと仕事をしていなかったのを弁明するのに「締切」という言葉を使うのを、彼女はそれまで他の誰からも聞いたことはなかっただろう。(p.263-264)
と、今日もディスられるコーネル。しかしこれはコーネルが悪い。とはいえかわいさも感じてしまう。












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デ・クーニングの「建築物」というコメントに返事をするのには二年かかったが、妹のベティに送った手紙に比べればけっして長いとはいえない。そこには「たった五年遅れただけだね!」と、可愛らしく白状するメモが同封されていた。
コーネルが急いですることといえば躊躇くらいだった。彼はどんなときでも最終決定をしたがらなかった。
(ともにp.270)
パンチラインが続いている。


