
ハム
@unia
2025年5月10日

海猫沢めろん随筆傑作選 生活
海猫沢めろん
読み終わった
筆者の名前負けしない面白い随筆。
ニヒリズムのような怠惰の雰囲気を醸しながらもちょいちょいと鋭い良いことを言うそのギャップが快い。
イタコに太宰治を降ろしてもらって対談するために恐山まで行ったエピソードは爆笑。
自虐の中にも真理がありそうで、生きるって大変だけどおもしろいと思わせてくれる。
〈いかにも未来に見える未来は、すでに過去の想像力なのかもしれない。〉
〈すべては物語だというのに、どうしてほかの物語によってその価値を決めることができるのだろう。一メートルの物差しで、一リットルを測るような行為は無意味だ。
私たちは私たちの価値で、自分の物語を生きるべきだ。〉
ブレてるのか芯があるのかこの独特なスタンスがいい味を出しているのだと思う。
自分の「好き」に正直に生きるライフスタイルってやはり理想よなぁ。






