
ゆうき
@madoromi_y
2025年5月10日

杉森くんを殺すには
おさつ,
長谷川 まりる
読み終わった
☆☆☆☆☆
ずっと気になってたところ、古本屋さんでたまたま見つけて即購入・一気読み。児童文学の一気読みはいつの時代にやってもいい
どの立場もかつてに心当たりがあるような言動で、読んでいてかなり苦しくなる部分もあるけど、「私は私のために~……」が結局本質なんだろうなーと。
誰が悪いとかでもないし偶然の巡り合わせ、っていうのが、残酷でもあり救いでもあり。
あと、本を読んでいるときによく「内容を全部分かった上で、もう1回読みたい」と思うことがよくあるけど、現実はそうもいかないよな…としみじみ思った。それぞれの登場人物にはそれぞれの事情や性格があって、それぞれに戦っているけれど、それを他人が全て理解した上でコミュニケーションを取ってくれる訳でもないし、それが悪ではもちろん無い……でも、それぞれを嫌ったり憎んだり理解し合えないのも、また悪では無い……。相手を大切に思う気持ちと、とはいえ自分の感情を素直に受け止めてあげる勇気のバランスって、ものすごく難しいなと思う。
解説読んで意味もなく泣いてしまった。最近そんなことばっかり。依存先を増やさなければ、3つ……


