
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年5月11日
墓の建立と継承
辻󠄀井敦大
まだ読んでる
就寝前読書
@ 自宅
今日は二日酔いで寝過ぎたため寝つけず...。第三章三まで読む。
〈この多摩ニュータウン開発における資金回収の問題は、住宅以外の都市施設の開発では常に考慮しなければならない問題であった。[...]/[...]それゆえに、一九七六年の南多摩都市霊園の暫定開設後には、残り墓地をいかなる資金から開発するかが問題となったのである。そして、墓地開発には福祉的意味合いが含まれなかったことから、住宅政策に偏った資金補助制度による制限から、残り六、〇〇〇区画の開発は見送られることになったのである。〉(103-104頁)
〈この南多摩都市霊園の開発構想は、結果的に実現しなかったため、その後の墓地行政には大きな影響を与えなかったとみることもできるかもしれない。しかし、ここで都市計画において「荘厳にして永遠の安住の地」として大規模な納骨堂の造成を構想したことは、大きな転換点であったと考えられる。なぜなら[...]現代においては、「家」に代わって〈祭祀の永続性〉を保証する場所として納骨堂や合葬墓・永代供養墓が大きな役割を担っているからである。そして、無縁墓の増加が進む現代においては、行政側が、納骨堂や合葬墓を整備し、〈祭祀の永続性〉を保証することが求められている。〉(104頁)
これまで考えたことのなかった角度から墓・墓地をとりまく様々な力学が見えてきて面白いな。1970年代に納骨堂を「永遠の安住の地」として意味づけしたこの構想の先進性は、確かに現代求められている墓地行政に続くものがあるのかも。次節では八王子市の墓地行政を取り上げながら、この構想の頓挫が「現在の地方自治体による〈祭祀の永続性〉の保証に、いかなる困難を与えたのかを捉えることになる〉(106頁)、とのこと。


