
りょこ
@k_ar0202
2025年5月11日

君の顔では泣けない (角川文庫)
君嶋彼方
読み終わった
設定からは想像できない気付きをくれる内容でした。15年というのは自分の生活と性別に執着を持つのにちょうどいいというか。望んで手に入れた生活ではなくても自分の家族や友人、性別への愛着を捨てきれない葛藤がなんとも苦しい。あと性別の違いによる違和感がものすごく生々しかった。
一方で、他者の身体で生きてるから人生の選択をためらったり、怪我や病気を恐れたりする心境も面白かった。自分を大切にするのと同じくらい、他者を大切にできるというのは素敵だなと思った。
今の身体が誰かに借りたものと思えば大切にできるのかもって書評に書いてあって、確かに〜〜!ってなった。感情の複雑さと揺れ動きが繊細なので、実写化が楽しみ!




