
はるにれ
@Elms1130
2025年5月11日

アイヌがまなざす
村上靖彦,
石原真衣
読んでる
図書館本
今日はとりあえず6章まで。気になったところ。
アイヌの人たちの中の女性に対する複合差別
日本人知識人女性の白人性 (p195)「マジョリティの女性は、同じ女性としてマイノリティ女性を包括してしまっていたがために、マイノリティ女性の疎外を深めてしまっていた。」
研究者も支援者も法律も、アイヌに対して固定化したイメージを押し付けていて、そこからはみ出した人たちは「なかったこと」にされている。
イメージを押しつけるという点では支援者とヘイターは同じ、と書かれていて印象的。
(p232)「雑なイデオロギーとスピっているイメージ、そして文化研究によって、現実のひだが覆い隠され、個別のナラティブと具体的な歴史も隠されるのだ。」「文化史や言語学に偏った先行研究では、自分と過去の人が結びつかない。過程が見えない。」
著者2人はインタビューによって、「いろんなナラティブ」を掘り起こしている。村上靖彦さんの役割はそこにあるようだ。
