
ほんね。
@Honne_0330
2025年5月12日

あのこは貴族
山内マリコ
読み終わった
図書館本、単行本で読了。
東京(松濤)生まれ育ちの女性と地方出身上京組の女性の2人。悪気なく、ただただ了見が狭い描写が怖い。でも現実にいる、こういう人。
途中、"女同士の義理"っていうワードが出てくるけど、今でいうシスターフッド的な?ちょっと違うか。
かくいう私も上京組、かつ、今現在周りにいる歳の近い人が全員関東出身者ということもあって面白く読んだ。近しい環境の方が分かり合えることって少なからずあって、根底が違うと微妙に話が噛み合わなくなるんだよねぇ…。
p229-230の美紀の心情語りのシーンがぶっ刺さり。
自分の本棚にも置いておきたいかも。
◾︎p206「世の中にはね、女同士を分断する価値観みたいなものが、あまりにも普通にまかり通ってて、しかも実は、誰よりも女の子自身が、そういう考え方に染まっちゃってるの。だから女の敵は女だって、みんな訳知り顔で言ったりするんだよ。」
◾︎p238「東京の人って、東京以外の街にも人が住んでるってこと、すぐ忘れるんだから」



