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ほんね。
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@Honne_0330
社会人|読みかけだったり積んでたり📚
  • 2025年11月24日
    文学少女には向かない職業
    高校の図書室で出会って以来、好きな作家さん。 大好きな『こちら文学少女になります』の改題作品。『気障でけっこうです』が好きなんだけど、相変わらずこの作者さんの発想は面白いなと思う。 希望していなかった部署に配属されて、奮闘する主人公に、個性豊かな編集部員の面々。作家や漫画家も負けず劣らずのキャラクター性で読んでいて楽しい。お仕事小説として読むも良し、軽めのミステリー要素もあるので、謎解き小説として読むも良し。 私もちょっと仕事頑張ろうかなって気持ちになれる本。
  • 2025年11月22日
    神に愛されていた
    登録忘れ。11/22読了。 文章自体はすごくさらさらと読めるけれど、登場人物の抱えるものは激重感情。 なんというか、すれ違いばかり発生していて、客観的に見ている側からはそんなことないよーーってなるけど当の本人たちは気がつかず。 光と闇、羨望と嫉妬、どれも紙一重のものなんだなと。 人って分かり合えないものだから、話し合って語り合うことが何より大事なんだなってそう思う。 多分この2人も、どこかでこの結末を回避できたルートがあったはずなのにな。でもそれができないのも、また人生なのかもしれない。
  • 2025年11月22日
    速く、ぐりこ!もっと速く!
    11月21日(金) 仕事終わりの夜に購入 11月22日(土) 11時半に読了。 ひどく生々しくて、でも不快じゃない。読み手をぐんっと引きずりこむ文章だと思った。 「私は、人生をともにするパートナーがほしいなんて考えるべきではなかった。マッチングアプリなんか全然向いていなかった。」 ⬆️ぱらぱら〜っとめくった時にここが飛び込んできて読み始めたけど本当にめちゃめちゃ良かった。 分かる〜!ってなる部分が多くて、他の人も同じことを言っていて。この世界にこう思うのは私だけじゃないんだと、ひとりぼっちじゃないんだと思える。この本を出してくれてありがとう。読めて良かった。 ◎特に好きだったところ◎ ◆ 私は、ひとりで生きていても自分の人生が充実していて幸せだ、と思いたいし、他人にもそう思っていてほしい。(中略) 出会いを求めている男女が集う場でも、自分が、自立していてひとりでも幸せに生きていける女であるかのように取り繕った文章しか書けないのが笑える。自立していてひとりでも幸せに生きていける女が、なんでマッチングアプリなんか始めてるんだよ。 ◆「自己紹介:飲み歩きも映画鑑賞も海外旅行もひとりでできるしひとりでするけれど、誰かと一緒に、ひとりじゃできないことをしたいです」 ◆「自分という存在を誰かに丸ごと認められたかった。この世で自分の母親以外、誰も私のことを本当には愛さないんだと思って絶望していた。(中略) 誰かにとってのたったひとりの特別な人間になりたかった。かわいいと言われたかったし愛されたかった。」
  • 2025年11月22日
    夜がうたた寝してる間に(1)
    「四角い窓に、夜を眠らせて閉じ込めた。」 ⬆️物語の始まり方がこれ。めっちゃ好き。 およそ1万人に1人の割合で特殊能力を有する人間が存在する世界。能力者と非能力者はそのまま、マジョリティとマイノリティにも置き換えることができると思う…なんて野暮なことは一旦置いておいて。 能力者が圧倒的少数なこの世界で、ある日、教室の窓から1学年分の机が、椅子が、放り投げられていたら。 犯人は誰か、能力者の仕業か。ここまで聞くと特殊設定ミステリーなのかと思うけれど、そう単純なものではなさそう。 わりと犯人は分かりやすいが、多分犯人当てがメインではない。能力者と非能力者の立場の違いから、それぞれの思いにフォーカスが当たっていた感じ。こういった作品では語り手が能力者になりやすいけれど、非能力者にもフォーカスが当たっていたのは良かった。 ご都合主義な能力じゃなくて、きちんと副作用もあるのが面白い。ミステリーというよりは青春小説。
  • 2025年11月21日
    図書室のはこぶね
    なんか読んだことあるな〜って思ってたけど、どうやら2年前にも読んでたみたい。『銀河の図書室』の方が未読か。 高校の体育祭と伝統行事、そして、それに"参加できない人"。高校生=甘酸っぱい青春とかじゃなく、ちゃんとそれぞれの主張があって、切実な重さがあって良かった。 高校の図書室、懐かしいな。図書室だけ古い旧校舎の方にあったから人全然いなかったけど、ストーブで温められた冬の図書室の空気好きだったな。
  • 2025年11月20日
    完璧じゃない、あたしたち
    同著者の『ババヤガの夜』が気になっているけど、どうやらグロいシーンもあるとのことで断念。でも読みたい…と思っていた時に上野駅の三省堂でpopを見て購入。 端的に言うと女同士、シスターフッドの話なんだけど後書きを読んで見る目が変わった。そうか、言われてみれば女同士の話ってなかなか少ないのかもね…。 「あたしたちだってここにいる」。なんて心強い言葉なんだろうな。 「しずか・シグナル・シルエット」「だからその速度は」「あなたのことを考えると無駄になる」「夢で見た味」「東京の23時にアンナは」が好き。 でも1番好きなのは「イエローチェリー・ブロッサム」。 購入前にたまたま開いたのがここで正解だった。 p359「今夜の東京は、いい街だよ」 ⬆️これ良いなって思った。
  • 2025年11月17日
    月と六ペンス
    月と六ペンス
    今まで読んだ翻訳本の中でもダントツで読みやすい。小さい頃に金原瑞人さん訳の児童書を読み漁ってたことも関係あるのかも。ありがたい…金原瑞人さん…🙏 タイトルの『月と六ペンス』に関しては欠片も要素が出てこないけれど、なんでこのタイトルにしたんだろ〜って考えるのは楽しい。 40代から、いきなり持っているものを全て捨てて、夢を追うその気概。そこまで切迫した思いを、夢を持てるのってなんだか良いなと思った。 ストルーヴェ、客観的に見たら良い人だけど、所詮は"良い人"止まりなんだろうなと思ってしまったり。どこかに毒や狂気を持つ人間の方が面白くて魅力的に映ってしまうものね。 自分のやりたいように生きて、走り抜けて息を引き取る。なんだかすごい生き様を見た気分だった。
  • 2025年11月17日
    十戒
    十戒
    友達と章ごとに同時読みしつつ、推理を話しながら読了。一気読みしたし、楽しかった…。 【あれ】に関しては解説読むまで気が付かなかったので、あ、なるほど??となった。解説大事。 好みでいえば『方舟』だけど、読みやすかったなー。
  • 2025年11月15日
    地球にちりばめられて (講談社文庫)
    大学の授業でとっていた言語学でだいぶ苦戦したことを思い出した。 "故郷の島国"が消滅した、なぜ消滅したのかまでは触れられていないけれど、話者がいなくなった時、この言語も消えるのかなと思った。 言葉は時代によって変遷していくけれど、現代の日本語の貧しさと島国の消滅という設定が繋がるものがあるような気がして。 国とか母国語とか、そういったものを飛び越えて個人対個人で向き合う。それができたらどんなに素敵だろうと思う。
  • 2025年11月14日
    BUTTER
    BUTTER
    読むだけでも高カロリーを摂取している気分になるほど濃密。1週間ほどかけてちまちまと読了。 2018年頃から既に最低でも4回は読んでいるはずなのに、ずっと新鮮な気持ちで味わっている。 グルメ小説としての料理描写は本当に濃厚で。 柚木さんの食の描写はどこか官能的だと思う。 ただ、今までは食の描写が印象的だったけれど、今回改めて再読したら、今までとは違う観点から読むことができたように思う。すなわち、セルフケアやジェンダーロールからの脱却について。シスターフッドもかな? 何事も"適量"が大事。自分にとって、人生トータルでの"適量"を見つけること。 好きな本だなーって思う。また時期がきたら読み返そう。
  • 2025年11月9日
    女王様の電話番
    「この世界はスーパーセックスワールドだ」 初っ端からこんな文章を提示されて度肝を抜かれる。 風俗店の電話番をするアセクシュアルの主人公。 失踪した1人の"女王様"(キャスト)を探す中で自分自身の内側を模索する話。 ここ数日で立て続けにマイノリティ関連の登場人物が出る小説を読んでいるが、主人公の当事者としての悩みが1番しっくりくる。 あと元同僚の吉野は何か1周まわってグロテスクだ。星先輩は気持ち悪い。読みながらドン引きしてしまった。結局この2人がお似合いなんじゃないですかね。 「悪魔の証明」が要所要所で出てくるけど、本当にこれなんだよな。先日読んだ川野さんのエッセイにも似たようなことが書いてあって腑に落ちた。 この世界はスーパーセックスワールド。もう普通の顔をして生きていけないような心持ちがする。
  • 2025年11月9日
    白いしるし
    白いしるし
    ひとつひとつの描写が、表現の仕方が丁寧。 文章が綺麗だと感じる。 「二年前、大きな恋を失ってから、恋愛をしていなかった。人に自分を委ね、また深く傷ついて、相手に自分の醜い姿を晒すこと、それが何よりの恐怖だった。」 「恋愛を繰り返すと人間は強くなる、などと言うが、そうだろうか。むしろ脆く、修復のきかないものになるのではないか。」 ⬆️ここお気に入り。本当にその通りだと思う。 解説で「男修行が終わった」とあったが、その境地にいけることが羨ましい。 気が狂いそうになるほど、他人に身も心も持っていかれるほどの恋愛ってなんだろうな。 その恋が実っても実らなくても、そんな相手ができるって実はすごいことなんだと思う。
  • 2025年11月9日
    おいしいアンソロジー おやつ
    確か吉祥寺の本棚経営タイプの本屋さんで購入。 執筆陣がすごく豪華なのと、大好きな「おやつ」の話でするすると読んでしまった。 やっぱり、洋菓子の話は多めかな。特にチョコレートやシュークリーム系(エクレア含む)。 食と思い出って結びつきやすいんだよな〜としみじみ。 小学生の頃、学校帰りの冬の時期に、実家の薪ストーブの前で座り込んで食べたお汁粉を思い出す。
  • 2025年11月9日
    ドゥリトル先生のブックカフェ
    ブックカフェが舞台の話なので、せっかくだからとブックカフェで読了。 なんか思ってたんと違ったなーーって印象。 優しくて、良い話なんだけど…登場人物それぞれへの掘り下げが足りない…何か物足りない…そんな気持ちで読了した。穏やかな優しい本でした。ちょっとだけシビアなところもあったかな。 ⬇️好きなとこ引用。 得るものがない「犠牲」は、相手への愛情を表現するものとして最強であることは言うまでもない。人魚姫にしろタイタニックにしろ、物語の鉄板だ。最悪、愛している人のために自分が身をひくのだって「犠牲」だ。
    ドゥリトル先生のブックカフェ
  • 2025年11月9日
    グッド・フライト、グッド・ナイト
    グッド・フライト、グッド・ナイト
    家で読める気がしなかったのでフヅクエに持ちこんで読了。 改めて翻訳物が苦手なんだって痛感する。翻訳だけどすごく読みやすい。なのに、内容がほとんど頭に入ってこない。 たまに、おって思う文章があるのに、次の文で流されてしまい、苦戦しながら何とか読了。 飛行機に乗る経験が多くあればもう少し楽しめただろうか。飛行機、人生で1回しか乗ったことがない…。 仕事に誇りと好きを持っている人の文章で、描写はすごく綺麗だった。専門用語やカタカナは苦戦。 また時期を改めて再読できたら。
    グッド・フライト、グッド・ナイト
  • 2025年11月8日
    だから夜は明るい
    君嶋彼方さんの新刊。 最近、結婚ってなんだろうな〜って思うことが増えた。本作は同性愛者のフミと、ノンケの祥太を中心に、元カノや後輩、家族、ゲイバーのママなどいろんな人の視点から語られていく連作短編。 結婚ってなんだろうな〜って思った時に、作中の「ダメなことでも間違っていることでも、この人となら構わない」「どんな罪だってこの人となら犯してやろう」と思える、って書いてあったのが響いてきた。 あー多分私は、絶対的な味方でいてあげたい、絶対的な味方であってくれる人と出会いたいんだってもやが晴れた気分。 「自殺者の午睡」「聖人たちの晩酌」が好きだったな。多様性を受け入れられることと同様に、受け入れられないことをそのまま受け入れる。それが多様性を迎えることなんだって、そう思う。
  • 2025年11月7日
    御社のチャラ男
    なんだこの本。タイトルと内容がかけ離れすぎてて新体験って感じ。あまり類を見ないこの感じ、新鮮でとても良かった。 ジョルジュ食品の「チャラ男」について、色んな登場人物の視点で語られる。ひとつ思ったのは、チャラ男に対する見方が三者三様で、ひとりの人間にも色んな側面があるよな〜〜ってこと。 なんというか、お仕事小説なんだろうけど「今日も仕事頑張ろう!」って感じじゃなくて、鬱屈したり色々思いながらも絶えず澱まず流していく感じがあまりにもリアル、リアルすぎてふと立ち止まって考えたくなるようなお仕事小説。 思っているけど上手く言えないようなことの表現が、言葉選びがすごく好みだった。 この作者さん、今後追いかけてみたいかも。
  • 2025年11月6日
    AはアセクシュアルのA 「恋愛」から遠く離れて
    非常に興味深い。興味深いって言い方も変だけど。 改めて、「かわいいピンクの〜」と一緒に読めて良かったと思う。 何となく、日々うっすらと思いながら、固く抱え込んでいたものを一緒に荷降ろししてくれるような読み心地。途中、分かる〜ってなりながら読んだ。 (ていうか、本当に「やってみたら変わるかもよ?」って言ってくる人間は多い。今までが悪かっただけで俺となら〜タイプ。こっちは大真面目に話をしてるのに全然聞いてなくて、あの自信はどこからくるんだろうって、ずっと怒りの気持ちがある。著者の気持ちが痛いほど分かって苦しかった) 別に私はアロマンティックでもアセクシュアルでもないと思うけど(感覚としては性嫌悪に近いのかな)、自分が違うからといって他者も同じだと考えるのはあまりにも視野狭窄かなと思う。 最近、アロマンティック/アセクシャルを始めとした内容に興味があるので、文末の他の資料も読んでみようと思う。
  • 2025年11月3日
    キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ(4)
    シリーズ4作品目。 どのように働いてきて、そして今後どのように働くのか。高齢の親との関わりなど、仕事と生き方について45歳の女性を主人公に展開される物語。 年齢は違えど、この先の働き方についてちょうど考えていた時期だったので、心にくるものがあった。 「人生に遠慮はいらないのよ」いい言葉。
  • 2025年11月3日
    ふたご
    ふたご
    セカオワ好きのお友達から勧められて。 前情報があったせいで余計な雑念が入ってしまったけど、読んでてずっと苦しい本だった。 生身の人間を感じるというか、血がずっと流れているのが分かるというか。 "ふたごだったら良かったのに" この思いが、どれだけ切実でどれだけ苦しいものか分かる。 関係性を変えることなく、大切な人の傍に居続けることってどうしてこんなに苦しいんですかね。でもそれをやり遂げて、そしてこれからもやり続けるであろう夏子の覚悟に脱帽する。
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