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ほんね。
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@Honne_0330
社会人|読みかけだったり積んでたり📚
  • 2025年11月15日
    地球にちりばめられて (講談社文庫)
    大学の授業でとっていた言語学でだいぶ苦戦したことを思い出した。 "故郷の島国"が消滅した、なぜ消滅したのかまでは触れられていないけれど、話者がいなくなった時、この言語も消えるのかなと思った。 言葉は時代によって変遷していくけれど、現代の日本語の貧しさと島国の消滅という設定が繋がるものがあるような気がして。 国とか母国語とか、そういったものを飛び越えて個人対個人で向き合う。それができたらどんなに素敵だろうと思う。
  • 2025年11月14日
    BUTTER
    BUTTER
    読むだけでも高カロリーを摂取している気分になるほど濃密。1週間ほどかけてちまちまと読了。 2018年頃から既に最低でも4回は読んでいるはずなのに、ずっと新鮮な気持ちで味わっている。 グルメ小説としての料理描写は本当に濃厚で。 柚木さんの食の描写はどこか官能的だと思う。 ただ、今までは食の描写が印象的だったけれど、今回改めて再読したら、今までとは違う観点から読むことができたように思う。すなわち、セルフケアやジェンダーロールからの脱却について。シスターフッドもかな? 何事も"適量"が大事。自分にとって、人生トータルでの"適量"を見つけること。 好きな本だなーって思う。また時期がきたら読み返そう。
  • 2025年11月9日
    女王様の電話番
    「この世界はスーパーセックスワールドだ」 初っ端からこんな文章を提示されて度肝を抜かれる。 風俗店の電話番をするアセクシュアルの主人公。 失踪した1人の"女王様"(キャスト)を探す中で自分自身の内側を模索する話。 ここ数日で立て続けにマイノリティ関連の登場人物が出る小説を読んでいるが、主人公の当事者としての悩みが1番しっくりくる。 あと元同僚の吉野は何か1周まわってグロテスクだ。星先輩は気持ち悪い。読みながらドン引きしてしまった。結局この2人がお似合いなんじゃないですかね。 「悪魔の証明」が要所要所で出てくるけど、本当にこれなんだよな。先日読んだ川野さんのエッセイにも似たようなことが書いてあって腑に落ちた。 この世界はスーパーセックスワールド。もう普通の顔をして生きていけないような心持ちがする。
  • 2025年11月9日
    白いしるし
    白いしるし
    ひとつひとつの描写が、表現の仕方が丁寧。 文章が綺麗だと感じる。 「二年前、大きな恋を失ってから、恋愛をしていなかった。人に自分を委ね、また深く傷ついて、相手に自分の醜い姿を晒すこと、それが何よりの恐怖だった。」 「恋愛を繰り返すと人間は強くなる、などと言うが、そうだろうか。むしろ脆く、修復のきかないものになるのではないか。」 ⬆️ここお気に入り。本当にその通りだと思う。 解説で「男修行が終わった」とあったが、その境地にいけることが羨ましい。 気が狂いそうになるほど、他人に身も心も持っていかれるほどの恋愛ってなんだろうな。 その恋が実っても実らなくても、そんな相手ができるって実はすごいことなんだと思う。
  • 2025年11月9日
    おいしいアンソロジー おやつ
    確か吉祥寺の本棚経営タイプの本屋さんで購入。 執筆陣がすごく豪華なのと、大好きな「おやつ」の話でするすると読んでしまった。 やっぱり、洋菓子の話は多めかな。特にチョコレートやシュークリーム系(エクレア含む)。 食と思い出って結びつきやすいんだよな〜としみじみ。 小学生の頃、学校帰りの冬の時期に、実家の薪ストーブの前で座り込んで食べたお汁粉を思い出す。
  • 2025年11月9日
    ドゥリトル先生のブックカフェ
    ブックカフェが舞台の話なので、せっかくだからとブックカフェで読了。 なんか思ってたんと違ったなーーって印象。 優しくて、良い話なんだけど…登場人物それぞれへの掘り下げが足りない…何か物足りない…そんな気持ちで読了した。穏やかな優しい本でした。ちょっとだけシビアなところもあったかな。 ⬇️好きなとこ引用。 得るものがない「犠牲」は、相手への愛情を表現するものとして最強であることは言うまでもない。人魚姫にしろタイタニックにしろ、物語の鉄板だ。最悪、愛している人のために自分が身をひくのだって「犠牲」だ。
    ドゥリトル先生のブックカフェ
  • 2025年11月9日
    グッド・フライト、グッド・ナイト
    グッド・フライト、グッド・ナイト
    家で読める気がしなかったのでフヅクエに持ちこんで読了。 改めて翻訳物が苦手なんだって痛感する。翻訳だけどすごく読みやすい。なのに、内容がほとんど頭に入ってこない。 たまに、おって思う文章があるのに、次の文で流されてしまい、苦戦しながら何とか読了。 飛行機に乗る経験が多くあればもう少し楽しめただろうか。飛行機、人生で1回しか乗ったことがない…。 仕事に誇りと好きを持っている人の文章で、描写はすごく綺麗だった。専門用語やカタカナは苦戦。 また時期を改めて再読できたら。
    グッド・フライト、グッド・ナイト
  • 2025年11月8日
    だから夜は明るい
    君嶋彼方さんの新刊。 最近、結婚ってなんだろうな〜って思うことが増えた。本作は同性愛者のフミと、ノンケの祥太を中心に、元カノや後輩、家族、ゲイバーのママなどいろんな人の視点から語られていく連作短編。 結婚ってなんだろうな〜って思った時に、作中の「ダメなことでも間違っていることでも、この人となら構わない」「どんな罪だってこの人となら犯してやろう」と思える、って書いてあったのが響いてきた。 あー多分私は、絶対的な味方でいてあげたい、絶対的な味方であってくれる人と出会いたいんだってもやが晴れた気分。 「自殺者の午睡」「聖人たちの晩酌」が好きだったな。多様性を受け入れられることと同様に、受け入れられないことをそのまま受け入れる。それが多様性を迎えることなんだって、そう思う。
  • 2025年11月7日
    御社のチャラ男
    なんだこの本。タイトルと内容がかけ離れすぎてて新体験って感じ。あまり類を見ないこの感じ、新鮮でとても良かった。 ジョルジュ食品の「チャラ男」について、色んな登場人物の視点で語られる。ひとつ思ったのは、チャラ男に対する見方が三者三様で、ひとりの人間にも色んな側面があるよな〜〜ってこと。 なんというか、お仕事小説なんだろうけど「今日も仕事頑張ろう!」って感じじゃなくて、鬱屈したり色々思いながらも絶えず澱まず流していく感じがあまりにもリアル、リアルすぎてふと立ち止まって考えたくなるようなお仕事小説。 思っているけど上手く言えないようなことの表現が、言葉選びがすごく好みだった。 この作者さん、今後追いかけてみたいかも。
  • 2025年11月6日
    AはアセクシュアルのA 「恋愛」から遠く離れて
    非常に興味深い。興味深いって言い方も変だけど。 改めて、「かわいいピンクの〜」と一緒に読めて良かったと思う。 何となく、日々うっすらと思いながら、固く抱え込んでいたものを一緒に荷降ろししてくれるような読み心地。途中、分かる〜ってなりながら読んだ。 (ていうか、本当に「やってみたら変わるかもよ?」って言ってくる人間は多い。今までが悪かっただけで俺となら〜タイプ。こっちは大真面目に話をしてるのに全然聞いてなくて、あの自信はどこからくるんだろうって、ずっと怒りの気持ちがある。著者の気持ちが痛いほど分かって苦しかった) 別に私はアロマンティックでもアセクシュアルでもないと思うけど(感覚としては性嫌悪に近いのかな)、自分が違うからといって他者も同じだと考えるのはあまりにも視野狭窄かなと思う。 最近、アロマンティック/アセクシャルを始めとした内容に興味があるので、文末の他の資料も読んでみようと思う。
  • 2025年11月3日
    キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ(4)
    シリーズ4作品目。 どのように働いてきて、そして今後どのように働くのか。高齢の親との関わりなど、仕事と生き方について45歳の女性を主人公に展開される物語。 年齢は違えど、この先の働き方についてちょうど考えていた時期だったので、心にくるものがあった。 「人生に遠慮はいらないのよ」いい言葉。
  • 2025年11月3日
    ふたご
    ふたご
    セカオワ好きのお友達から勧められて。 前情報があったせいで余計な雑念が入ってしまったけど、読んでてずっと苦しい本だった。 生身の人間を感じるというか、血がずっと流れているのが分かるというか。 "ふたごだったら良かったのに" この思いが、どれだけ切実でどれだけ苦しいものか分かる。 関係性を変えることなく、大切な人の傍に居続けることってどうしてこんなに苦しいんですかね。でもそれをやり遂げて、そしてこれからもやり続けるであろう夏子の覚悟に脱帽する。
  • 2025年11月2日
    かわいいピンクの竜になる
    読めて良かった。私が求めていたものはここにあったって気分。 「装い」を主題としてジェンダーやフェミニズムなど。ロリータファッションに関しては気になるものは逐一検索しながら読み進める。すごく素敵だ。 リボンにフリル、ピンクに白に銀色。お姫様にエルフに竜。可愛らしいものでいっぱいで、それを愛してやまない著者の話と、著者の意向は関係なしに「可愛い」「美しい」と思いもよらない方向から搾取される加害の話。 凛とした姿は気高いピンクの竜なんだなって。 お姫様のままで海賊船に乗りたかった、って部分が印象的。あと「魂の水晶の函」の章。すごく苦しいけれど、しんどいけれど、嫌でも自分と向き合わされる。自分を装うのは自分だけのためのはずなのにね。 ロリータファッションに憧れるの、 『好きなもの、全部この手で摑み取りたい!摑み取りました!』 これが全てを表してくれている気がする。 ピンクやフリルが好き=女の子らしいとか、そういう単純な世界で生きてるわけじゃないんだよ。
  • 2025年11月2日
    ものがたり洋菓子店 月と私 いつとせの夢
    表紙がきらきらしていてシャンパーニュみたいで素敵。 シリーズ5作目。姉妹ともに恋の発展。 可愛くて柔らかくて、さくさくと読めてしまう。 お菓子つまみ食いする感覚で積読の合間に読了。
  • 2025年10月31日
    ファースト クラッシュ
    難しい。文学としてのレベルが高すぎて簡単に飲み込めるものじゃない。 恋愛って一口に言っても色々あるんだなぁとか。 ただ相手を好きなだけじゃなくて、嗜虐心支配欲とか、どろどろした感情もあるんだよなと改めて。 短いわりに濃密すぎて、頭がショートする。 寝不足気味の頭にはまだ早かったです。もう少し、寝かせてから改めて再読しよう。
  • 2025年10月29日
    運命の恋をかなえるスタンダール
    友達が人から勧められて読んだと言っていたのをきっかけに読んでみた。 いわゆる恋愛ハウツー本?恋愛工学とか、恋愛論とか、こっちのジャンルにも統計とか論理的に導かれたものが色々あるんですね…。 結構あっさり読み終わる。なんかすごいさくさく〜と読める。ご都合主義というか、そんな上手くいくかぁ?って思うところは多々あれど、作中で紹介されている手法はなるほどね、と思うところばかり。 というより、恋愛ってすなわち人間関係の構築の先にあるものだから、恋愛だけじゃなく人生の人間関係構築の際にも役に立ちそう。 これ読んだ時の友達の心情が今ものすごく知りたい。どんなこと思ったんだろうなぁ。
  • 2025年10月29日
    偶然屋 (小学館文庫)
    非常にテンポ感が良い。本編とは別でちょくちょく差し込まれる不穏なエピソードが気になって気になって。最終的にそれら全て回収されていくわけなんだけども、何となく繋がりが見え始めた時にはおお…!となってしまった。 先が気になりすぎてさくさくと読み進めてしまう。読書にドキドキ感とかを求める人におすすめ。 睡眠不足間違いなし。
  • 2025年10月26日
    試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。
    人に勧めた手前、自分でも改めて読んでおきたいなと思い再読。トータルで、もう4回ぐらい読んでいるらしい。 自分のために着る服も、相手に可愛いって思ってもらいたくて着る服も、どちらも素敵。 自分に似合う服を探すの楽しいよなーとか色々思いながらさくっと読了。 改めて服が好きになる。
  • 2025年10月25日
    結婚の奴
    結婚の奴
    今読めて良かった本。 力強い文脈で書かれる"結婚"と"恋愛"の話。 恋愛スタンプラリーみたいな感覚になってしまうところ、すごくよく分かる。私も、"結婚"もその恋愛スタンプラリーの延長線上にある。 最近は小説でも現実でも、多種多様な結婚の形を表現されることが多いけど、とはいっても根底には古い昔ながらの価値観がずっと根付いている気がするのが違和感で。この本を読んで上っ面だけじゃない著者の熱を感じたような心持ちがした。 「幸せになって、つまんない人間になる。」。 私もそうなりたいな。でも今は自分自身がその自分を求めてないから多分時期ではないんだろう。 あ、でもまた誰かと生活はしてみたいな。ひとりの生活に飽きたので。 山崎ナオコーラさんの解説もとても良かった。 p181 ◉しかし、値が張って一人なら購入をためらうものも、誰か自分以外にも食べる人がいるという言い訳をすれば買うためのハードルがものすごく下がる。(中略) 私たちの「結婚」は、まさにこういう「効率」のためのものなのだ。 誰かのために、一人じゃ作らない料理を作る、誰かのために一人じゃ買わない物を買う。
  • 2025年10月22日
    この世にたやすい仕事はない
    ちょっと読みにくさを感じてしまいのろのろと読了。 何というか読む前のイメージとは全然違ったというか。何のためにその仕事が存在しているのか(小説家の監視とかポスター貼りとか)理由が分からないのもちらほらあり、そこはかとなく不気味さも感じつつ。おかきの袋の裏の仕事とか、バスのアナウンスの仕事は楽しそう。 でも、こんな仕事があるんだなー(これがフィクションだったとしても)意外と世の中知らないものだよなーって思わされた。 主人公の行動力すごいな。 私だったらこんなに仕事転々と出来ないかもしれない。でももっといろんな仕事してみたかったなというのもあり。 世の中、自分が何のために働いているのか、なんでこの仕事をしているのか分からなくなることも多いけど、意外とどこかで必要とされていたりするのかな。そうだとしたら嬉しいな。
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