
なこ
@nonbibiri75
2025年5月12日

透明な夜の香り
千早茜
読み終わった
借りてきた
感想
現実の社会からちょっとだけ離れた洋館が舞台の、一人で楽しむ大人向けのお伽話でした。
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スーパーで見つけた求人広告により、古い洋館での家政婦的な仕事を始めた一香(いちか)。あり得ないほど嗅覚に優れた調香師の主のもとには、さまざまな事情でさまざまな香りを欲しがる人々が訪れます。
最初の1ページを読んだ時には滲み出る気だるい感じに「苦手な本かな…」と思いましたが、面接のシーンで「あ、これ絶対好きなやつ」と確信しました。そのあとはあっという間! 現実離れしていると頭の片隅では思うのに、実際にあり得るようにしか思えないのがすごいです。
小説の「きらきらひかる」、映画の岩井俊二作品あたりがお好きな人、仲間です🤝 この雰囲気は同じ系列だと思います。きっとあなたに響くと思います。
家族への推薦度★★☆☆☆
(すっごい良かったけど、これは人に薦めたり感想を話し合ったりする本じゃないわ。ひっそりと楽しむものだ)





