透明な夜の香り

27件の記録
- わかな@waka-72025年7月6日読み終わった借りてきた香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。 新・直木賞作家が紡ぎだす、秘密の香り。 「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である。」小川洋子(解説より) 元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気が付き──。香りにまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents_amp.html?isbn=978-4-08-744509-1
- なこ@nonbibiri752025年5月12日読み終わった借りてきた感想現実の社会からちょっとだけ離れた洋館が舞台の、一人で楽しむ大人向けのお伽話でした。 ——————————————- スーパーで見つけた求人広告により、古い洋館での家政婦的な仕事を始めた一香(いちか)。あり得ないほど嗅覚に優れた調香師の主のもとには、さまざまな事情でさまざまな香りを欲しがる人々が訪れます。 最初の1ページを読んだ時には滲み出る気だるい感じに「苦手な本かな…」と思いましたが、面接のシーンで「あ、これ絶対好きなやつ」と確信しました。そのあとはあっという間! 現実離れしていると頭の片隅では思うのに、実際にあり得るようにしか思えないのがすごいです。 小説の「きらきらひかる」、映画の岩井俊二作品あたりがお好きな人、仲間です🤝 この雰囲気は同じ系列だと思います。きっとあなたに響くと思います。 家族への推薦度★★☆☆☆ (すっごい良かったけど、これは人に薦めたり感想を話し合ったりする本じゃないわ。ひっそりと楽しむものだ)
- もめん@nono_200008142025年4月6日買った調香師、元書店員、探偵…ワクワクするワードばかりだし、何しろ千早さんなので手に取った。 嘘は、におう。 私がこれまでついた嘘はどんな香りがしたかしら…
- 更紗@ca-lico2025年3月9日読み終わった@ カフェ心がしんっと落ち着く本でした。登場する料理がお洒落で美味しそうで、想像しながら読み進めるのがとてもたのしかったです。物語の世界観に気づいたらすーっと溶け込んでいる、そんな小説でした。
- みづ@mentaipoteto2025年3月5日かつて読んだ本屋でこの表紙とタイトルに一目惚れしてから何度も読み返し、ずっと手元に置いておくほど大好きな小説。 文庫本の小川洋子さんの解説までもが美しすぎて、目には見えない香りを言葉や文章でここまで表現できてしまうのか…と圧倒した。