
はぐらうり
@hagurauri-books
2025年5月12日

泡の子
樋口六華
読み終わった
17歳での受賞とのことで、文藝賞の綿谷りさと同じ。
トー横界隈の小説はいくつか読んだけれど、どれも想像を超えてくる。以前は歌舞伎町で飲むこともあったけれど、こんな街だったっけか。たしかにコマ劇もまたあって浄化作戦よりも前の時代だったが、異世界の話のよう。
現実なんだなと思うのは、トー横にも加害者と被害者がいて、誰もが別々の人格を持っていることがわかるから。ニュースでは一緒くたにトー横キッズとされることが多いが、もちろん当人たちは個々の人間。
文章は粗いところも多いけれど新人賞。勢いがある。良かった。



