
のん
@norie1010saran
2025年5月12日

ジェノサイド 下
高野和明
読み終わった
アフリカでの戦争・内乱シーンが残酷すぎた。
そして展開が面白すぎる!!
◉一生心に残るシーン
ハイズマン博士が人間を「金が儲かるから助け合う"大量殺戮を行うヒト"」と定義したことに対して、ルーベンスが反証を唱えるシーン
「現生人類の数です。六十五億という個体数は、大型哺乳類としては桁外れの繁栄と言えます。これはつまり、排他的な行為に対し、利他的な行為が上回った結果と言えるのではないですか?つまり我々は悪よりも善の性向がわずかに上回り、辛うじて”助け合うヒト”としての面目を保っているのではないでしょうか」
「では何の見返りもなく、自分の命を危険にさらしてまで他者を救おうとする人間がいたとしたら?駅のホームから転落した外国人を救助しようとしたり、あるいは命懸けで新薬の開発に挑むとか、そういう人間もいるでしょう」
「極めて少数だがな。それも一種の、進化した人類だと言えるんじゃないか?」
欲に溺れて本能のまま動物のように生きるより、人を思い助け合おうとする進化した人間として生きたいと思った。
