
めい
@Bu_dress
2025年5月13日

限りある時間の使い方
オリバー・バークマン,
高橋璃子
読み終わった
良い!!
「あっという間に人は死ぬから」とセットで読むと良さそう。
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『限りある時間の使い方』感想文
今ここに集中しようとすると、逆に焦る
アドラー心理学や禅、マインドフルネス系の「今ここに集中しよう」的な教えはこれまでにも触れてきた。しかし本書で印象的だったのは、「今に集中しようとすること自体がプレッシャーになる」という視点。意識すればするほど「ちゃんと集中しなきゃ」という強迫観念に襲われていた自分に気づいた。
「諦める」という前向きな選択肢
限られた時間の中で全てをこなそうとするのではなく、「できないことはできない」と諦める姿勢が、むしろ健全で現実的だという提案には救われた。特に、AIやSNSの急速な変化に対して「追いつかなきゃ」と焦っていた自分にとっては、「変化を全て自分で制御しようとしない」という考え方が刺さった。
「すぐに成果が出ないこと」を受け入れる
自分は元々「早く、たくさん、刺激的に」タスクを片付けたいタイプ。だからこそ、時間のかかる成長や変化を前提に行動するのが苦手だった。でも本書は、「物事の達成には時間がかかるし、未来の結果は保証されていない」という当たり前を突きつけてくる。これを真正面から受け入れることが、焦りを手放す第一歩かもしれない。
焦りを自覚するだけでも、少しラクになる
「焦るのが当たり前の環境にいる」と自覚するだけでも、プレッシャーから少し距離を取れる。AIもSNSも、便利に活用できる範囲で使えばよく、全部を使いこなす必要はない。未来に備えるのではなく、今できることに手を動かす。結局それが、限りある時間を生きるためのシンプルな答えだと思った。
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