
はな
@hana-hitsuji05
2025年5月15日

月とコーヒー
吉田篤弘
読み終わった
Kindle Unlimited
『ニ階の虎の絵』
寝る前に読む物語としてはこれが1番かも。
熱帯の植物が生い茂る道なき道を分け行った先に小屋があって、そこで…という夢を見ることになりそう。
いつかみんながたどり着く場所。
『マーちゃんの眼鏡』
場所もわかってる、そこまでの道のりも方法も知っている。でもどういうわけか行けない場所って確かにある。
そこを軽々と越えてくる人がいることも知ってる。
誰にでもあるそれぞれの「そういうところ」をそういうもんだと思いながら過ごすのって良いことだと思う。
『ヒイラギの青空』
もう自分はここから離れるべきだとぼんやり気づいても、ではこれからどこへ?と思うことは何度もあった。
人間の時間は短くて長くて、不思議な感じ。
これが最後の物語か…!
ちょっとした食べ物が出てくるお話ばかりだったけれど、どちらかというと脳裏には色が鮮明に感じられる本だった。
誰かの個展を観に行った時のように、ゆっくりじっくり1枚ずつ絵を見つめて、また戻ったり振り返って先の方も気になって、そんな感じ。
タイトルと表紙で随分と誤解していた。
ちょっといい話を意図的に作って、それで優しい誰かの心を感動させようとしている作為とかあるのかなー、こういう系の本は、なんて警戒していた。
ごめんなさい。
私は好きだった、こういうの。




