はれのき・ちゅうた "「人生の地図」のつくり方" 2025年5月15日

「人生の地図」のつくり方
「社会学者がビジネス書を一掃しに来た」というレビューに惹かれて手に取った一冊。 巷にあふれるビジネス理論を「人生」というプロジェクトに適用するとどうなるのか? そんな視点で論じられた本です。 冒頭に登場する「緊急性×重要性」で考えるアイゼンハワー・マトリクスが特に印象的でした。 人生という長期スパンで見ると、「緊急かつ重要」な出来事なんて、実はほとんど存在しない。 そもそも、何が「重要」だったかは、後になって初めてわかるものだ——という指摘は面白かったです。 ビジネス理論は人生設計の役に立ちますが、人生という壮大なプロジェクトへ使うには、それらの理論を拡張して考える必要がある。そんな実例がたくさん出てきます。 全38セクションとトピックが多く、多角的に楽しめた一方で、それぞれの章をもっと掘り下げて読みたくなる物足りなさも。 次はもっと突っ込んだ話が読みたくなりました。
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