
ちーさん。
@dokushumi12
2025年5月14日

悪魔を殺した男
神永学
読み終わった
悪魔シリーズ第2巻目。
個人的には前作よりも今作の方が好きでした。
顔の皮膚を根こそぎ剥ぎ取られた少女の遺体発見から始まるミステリー。
そこに絡んでくる警察官僚や政治家たちの後暗い闇が露呈していき、物語は新しいキャストを迎えて変化していく。
天海にはどこか危うい清廉さが潜んでいるのが、文章を読んでいるとうっすら感じ取れるものがある。きっとその雰囲気が殺人犯たちを唆してしまう空気を孕んでいる。
1作目の時よりも阿久津の感情の揺れのようなものが想像出来て、人間味のある彼を知れて嬉しかった。
人間が殺人衝動をもたらすほどの執着心とは、一体どんなものだろう。
感じてみたいとは思わないけど、ほんの少しだけ興味がある。
それはきっと、叶わないのだろうけど。

