
らこりさ
@rakorisa
2025年4月30日

傷のあわい
宮地尚子
読み終わった
タイトルがまず素敵だなと思った。装丁もグラデーションになっており、タイトルそのもの。内容はとても優しく、著者のお人柄が表れる文章だ。読んでいくにつれ、自分も癒やされていることに気づく。
アメリカに移り住んだ日本人のエピソードがそれぞれ印象深い。特に、散弾銃を受けた男性のお話は衝撃で、この頃にはPTSDという用語すら普及していなかったというから、その辛さはひとしおだ。
また、「リミナリティ」という考え方に出会えたのも良かった。人生白黒つかないことの方が多いけれど、きっとそれで良いのだろう。

