傷のあわい

187件の記録
- モヘンジョ・パロ@mohenjoparo2025年6月29日読み終わった三宅香帆さんが紹介していて手にとった。おそらく自分からは選ばないだろうなあというテーマではあった。ただ、最近アメリカの人とリモートで仕事のやり取りをするようになり、海外で働くって?生活って?自分の場合はどうなるのかな?とぼんやり考えたり考えなかったりしていた時期だったというのがこの本を読む小さな接点にはなったのかもしれない 著者のエッセイという形だが、登場人物が、情景がありありと浮かんで来て、まるで自分に関係のないような人たちなのに不思議と当事者のような気持ちになってそのやり取りの輪の中に入っていける、そんなお話たちとの出会いがあった
- さくら@saku_kamo_ne2025年6月26日気になる外国に住む日本人のお話らしく、「さくらさん興味持つのでは?」と、知り合いがすすめてくれました。 こういうおすすめって、すごーーーくうれしいᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
- Chisa@chisa_ima2025年6月24日読み終わった@ 待合室あれから毎日少しずつ読み進め(載せるの忘れてた)、読了。読み終わっても感想を言葉にできない、、異国でみんな、それぞれに抱えながら頑張って生きている。そんな当たり前のことを思った。
- Chisa@chisa_ima2025年6月21日読んでる@ 電車昨日も読んだけど載せ忘れ。今日は図書館司書資格の大学講義に向かう道中で。 この本、もう半分以上読み進めてるのだけど、感想や感覚を言葉にできない。でも、確かにこういう人が、こういう出来事や時間があったんだ、とわかる。真摯な向き合いが丁寧な言葉からわかる。本にしてくれてありがとう、と思うような内容。
- こもる@lost2025年6月20日読み終わったどの話もよかったけど、物を捨てることへの考察が特に印象に残った。 物を捨てることはある種の人生の区切りになり得るかもしれない。だらだらと日々を無駄にしているような感覚に囚われているこの頃だから、比較的手軽に自分を生まれ変わらせることのできる手段として覚えておこうと思う。
- Chisa@chisa_ima2025年6月18日買った読み始めた@ 熊本市遠距離彼氏に会いに行くの巻。もちろん本を持って来たし、更に彼氏から本を借りもしたのに、ふと訪れる熊本の本屋さんが良すぎて(橙書店、鶴屋の中のビブリオテーク、あそぼうくぎのでの古本市)3冊も買ってしまった。ただ読みたい本を見つけて買うのではなく「どこで買うか」を大切にしている今日この頃。同棲しようと合意してから熊本来たのは初めてなので、1人で歩く時間があるとすぐに「あー半年後にはここに住むんよなあわたし」と良いでも悪いでもないけど思ってしまい、そういうときに熊本で心から好きなお店が既にあることを思い出すとすごく安心する。熊本は大阪に比べると都市よりは田舎だけど、ぱりっとかっこいい人が歩いているのを簡単に見つけることができて、この人たちともし友達になったときに恥ずかしくない仕事を今度はしよう、と思った。
- はな@hana-hitsuji052025年6月8日買った@ 長崎書店この本のタイトルを目にするまで『あわい』という言葉を知らず。 図書館で借りるのを待てなかった… 『傷を愛せるか』と混同して買ったような気がする。 でもどちらも同じ作者ですね。 『あわい』って言葉、響きが美しいな。 間、と言わずあわい。 それは泡と言わずうたかた、と音の響きを受け取る時のこちらの心持ちが似ている。 どんな本だろう。
- torajiro@torajiro2025年6月4日読み終わった@ 自宅『傷を愛せるか』に続けて読了。アメリカ、ボストンで暮らす日本人たちの傷の物語。精神科医として臨床的に聞く話もあれば友人としての話であったり色々だけど、インターネット全盛時代以前の話なので現在のアメリカ移住とは少し事情や様子が異なるだろう。仕事柄傷や悲しみを含めて色々な人の色々な物語や境遇には触れてきたつもりでいたけど、同じ日本人のことでも全然知らない傷や人生があるよなそりゃあ、となんだか当たり前のことを改めて感じる読書だった。
- いるかれもん@reads-dolphin2025年5月30日読み終わったまた読みたい宮地先生の新しい文庫新刊。 1989年から1990年にボストン在住の日本人を対象に行われたメンタルヘルスに関するインタビューをもとに書かれたエスのグラフィー。インタビューは研究目的であり、その成果はパンフレットにもなったそうだけど、研究という枠からはこぼれ落ちてしまった、その人たちの物語が書かれている。 概ねエッセイ集と言っていいと思う。『傷を愛せるか』同様に、著者の研究者としての冷静でフェアな視点が保たれつつ、自身の心情や、インタビューをしている人の描写はとても素直でクリア。極めて平易な言葉で穏やかに語られて、胸にすっと馴染む文章。相変わらず私にとっては憧れる文章。 本書はもともと2002年に刊行された単行本を文庫化したものであるが、インタビューは1989年から1990年と今から35年前に行われている。しかし、その時間の流れはあまり感じない。それだけ、私たちの心って本質的には変わらない。なんなら、ここに書かれているのはボストンに渡った人たちの物語であるが、そうした背景も通り越して、日本で過ごす私たちにとっても深く染み入る。それだけ、心の本質みたいなものを描写しているのかなと思う。 文庫版で230ページ。スマホの代わりにズボンのポケットに入れてても収まりがいい。日常的に持ち運んでたまに読み返したい一冊。
- なかちきか@susie_may41412025年5月20日読み終わった戦争とか災害とかではないけれど、傷ついた人たちの声に耳を傾け、それをこのような形で書き残し、また読む人がいる、という営為が、ささやかだけど大切なんだなと感じました。
- m@kyri2025年5月20日読み終わった@ 自宅宮地さんとかつてのパレスチナ人ルームメイトのエピソードが印象的だったけど、2023年10月以前だったらこのエピソードはたぶんすぐ忘れてしまっていただろうなという気もして、パレスチナ問題は2023年10月以前には存在していなかったかといえばそうではなくて(だからこのエピソードがあるんだけど)わたしもまた自らの無関心に無自覚ではいられないのだと思った
- 記憶@dasilva2025年5月16日読んでるそこにあることが淡々と書かれている それだけなのに涙が出そうになる 自分と共鳴しているのだろうか 穏やかな気持ちになるのは、筆者が培った優しさと配慮の賜物なんだろうな
- 440@teshi4402025年5月15日読み終わった精神科医のエスノグラフィー。 出てくる人ひとりひとりに向き合う筆者の気づきが押し付けがましくなくてよかった。 思いがけず、「パレスチナ」の章がよかった。
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年5月7日読んでる紹介2002年に刊行された 『異文化を生きる』 を改題、文庫化。様々な理由で渡米した方々の語りから提示される、異国で生きるいくつかの物語。 誰かと共有することのできない苦悩や傷は、語ることで少しは癒されるだろうか。答えの出ない問いが、読む私の中に現在進行形で続いている。
- よしえ@huffyui192025年5月6日読み終わった最初にあった女性の表現が身も蓋もない絶望な日々について語っているのだが表現が詩的で、頭にイメージが流れ込んだ。カーペットを敷いても伝わる冷たい床。滑らないように力が入るお風呂。 海外で生活する人は皆一様に華やかで困難があっても成長の糧にできるような強い人の集まりだと思っていた。逃げるように弱い自分を守るように生きていることもあるんだ。という発見。
- もめん@nono_200008142025年5月6日買った宮地さんの『傷を愛せるか』で完全に心を掴まれている。 そんな宮地さんの新しい本となれば手に取る以外の理由は無い。 本の帯が本当に素晴らしい。これだけで救われる人がどれだけいるだろうか。 たゆたい、 ぶつかり、 たじろぎ、 傷つきに 揺れながら 生きる 揺蕩うという言葉がとても好きだ。様々な波に身を沿わせて受け入れる、そんな感覚が浮かぶ。
- oheso@oheso2025年5月3日読み終わった@ カフェ著者の宮地尚子がアメリカに滞在していた際、精神科医として邦人にインタビューした内容をもとにしたエスノグラフィー。日本とアメリカの差分の中で傷つき揺れる人間が「物語」として語る、あるいは語られないことば。同作者の『傷を愛せるか』が話題だそうで、それに合わせての復刊みたい。「医療民俗学」との表現を初めて知った。
- 綿@shelf_soya2025年5月1日読み終わった阪神淡路大震災前、日本でPTSDという概念があまり広まっていなかった頃に筆者がアメリカ在住時、日本におけるPTSDの認識について問われるエピソードが特に印象深い。 "そして医療人類学のすべきことは、人々の心だけでなく、心の捉え方がどう文化的・政治的な力によって変容していくかを注意深く観察することである。" まず人間がいて、その人の状態をどのような表現でとらえるか、それはその人が望む状態に変化するためにどのようにかかわってくるか。
- 塔海@__colza2025年4月30日読み終わった傷を愛せるかから入って2冊目 うまく感想が出力できない ちょっとコメントの角度とかが、世代が上な感じもする部分もある気がした ボストンでのさまざまな日本人とのインタビューの記録
- らこりさ@rakorisa2025年4月30日読み終わったタイトルがまず素敵だなと思った。装丁もグラデーションになっており、タイトルそのもの。内容はとても優しく、著者のお人柄が表れる文章だ。読んでいくにつれ、自分も癒やされていることに気づく。 アメリカに移り住んだ日本人のエピソードがそれぞれ印象深い。特に、散弾銃を受けた男性のお話は衝撃で、この頃にはPTSDという用語すら普及していなかったというから、その辛さはひとしおだ。 また、「リミナリティ」という考え方に出会えたのも良かった。人生白黒つかないことの方が多いけれど、きっとそれで良いのだろう。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年4月27日読み終わったケアする人、される人。ケアする人もまた疲れ始めて、ケアする人の疲れをケアする人、もまた少しずつ疲れていく。ケアし、ケアされながら生きていく。
- okabe@m_okabe2025年4月25日読み終わった1989〜2001年にかけて書かれた文章だが、今改めて読まれるべき内容だった。ジェンダーについて(内面化された有害な男性性に苦しむ男性が複数登場する)、イスラエルとパレスチナの問題、人種や国籍の問題など。著者がいかにラディカルな視点の持ち主かということがわかる。
- 読書猫@YYG_32025年4月25日読み終わった(本文抜粋) “あるときの電話で、彼女が一度だけの「浮気」を告白した。専門学校時代の同級生が交通事故で亡くなり、やはり同級生であった男性をなぐさめるため一緒に飲みに行って、そのあと一夜を共にしてしまった。それっきり相手とは会わなかったのだが、しばらくして相手が自殺をしてしまった。ところがその後彼女は妊娠していることに気づいた。もう年だから堕ろせない。そんな話だった。 江崎さんはびっくりした。けれども彼女を許そうと思った。結婚しようと言った。子どもも含めて。でも一週間ほど考えるうちに「ぼくは生まれてきた子どもを愛せない。愛する人を奪った男の生まれ変わりだから愛せない」そう思うようになった。そして彼女に「子どもを愛せないから一緒にはなれない。けれども心の支えにはなれるからいつでも電話をくれていい。こちらからかけるとつらいだろうから、こちらからはしないけど」と言った。 すると彼女が次の電話で言った。「全部嘘だったんだよ。上手だったでしょ」江崎さんは、もう何が本当なのかわからなくなった。嘘だというのが嘘かもしれないと思った。” “届かなかった手紙が、彼女を傷つけていたらしいこと。いつのまにか私たちの間にわだかまりをつくってしまっていたらしいこと。そんなことに気づいて、私たちは笑いあった。そしてお互いの人生の駒は少しずつ進んでいるものの、あいかわらず、「これから、どうしよう」「ねえ、私、どうしたらいい?」としょっちゅう悩んでいることを知って、また笑いあった。 けれども届かなかった手紙と共に去った月日は戻ってはこない。数年の間にできた溝や空白は、私たちの間に居座ったまま、消えていこうとしなかった。お互い仕事の責任が増える一方の時期でもあり、また、気が向けば一緒に食事ができるほど近い場所に住んでもいなかった。” “人がひとりいなくなること。誰かが自分で命を絶つこと。突然、命を絶たれること。自分の身体が自分を裏切り破滅に向かおうとしているのを知ること。 そして、息絶えた身体を、愛情を交わした人間が発見したり確認しなければならないこと。自分が愛情を注ぐ人間がそこからいなくなってしまうのを見届けなければいけないこと。さりげない言葉を交わし、愛情を交わす朝や夕のささやかなひとときをこれからもずっと喪失し続けること。 そういったことがらのそれぞれの重みは、外からは計りがたい。残された家族がこれから持ち続けるであろう空白の重みを、その代償の不可能性を、時は容易に埋めてくれない。” “引っ越しをすると決めること。何を失って何を得るのか。いままでの場所の良かったところと悪かったところ、新しい場所のよさそうなところと悪そうなところを、引き比べてみる。それは自分の価値観をぎりぎりまで明らかにすることにほかならない。 引っ越しの荷造りをするということ。何を捨て、何を持っていくのか、何をそのまま使い、何を新たなものに置き換えるのか。それは昔の自分と再会することであり、過去を「清算」することであり、未来の自分を想像することである。自分の歩んできた軌跡と、これから歩もうとする軌跡。その真ん中に立ち止まり、自分の抱える荷物を再点検し、必要なものとそうでないものを見極める作業。”
- Daidaigo@df21792025年4月25日読み終わったカウンセリングの記録(もちろんリアルなケースではなくいろんな事例を混ぜている)は、受診に来た人の感情も全て出来事として記述される。 感情的な筆致になりにくいのは、出来事が書き連ねられて小説のような余白ができるからだろうか。 今では考えられないほど裕福だった日本人の姿にどこか羨ましさを感じつつ、それが決められたレール(これも今となってはそれが敷かれていた時代への羨望すら含んでいる)にのる大勢の人々、その生き方への苦悩が伴っていたことも思い知る。傷が全くない時代などないのだ。
- Lusna@Estrella2025年4月22日読み終わったボストン留学中に行った渡米邦人へのメンタルヘルスアンケートが興味深い。日本で居心地悪くなり渡米する人々がいるのだな。安克昌さんの話が出て来てこれは著作を再読しなくては。
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年4月21日読み終わった昨年読んだ本で印象的だった「傷を愛せるか」と同じ著者の本ということで購入。 「GOOD BYE=THANK YOU」内の「捨てるから、新しいものに出会える。捨てるのは、無駄にすることではなくて、卒業すること。何かを失うということは、きっと何かと巡り逢うための前奏曲なのだということ。(p.215)」はこれから生きていく上で大切にしたいマインド。手放すことを恐れずいろんなことにチャレンジしてみたい。
- ちこたん@chicotan_chicolate2025年4月19日買った読み終わった〝架空の登場人物〟に、より良い未来を生きていてほしいとつい願ってしまうのは、著者が〝実際のひとりひとり〟に誠実に向かい合った足跡が感じ取れるからだと思う。 レクイエムー冬、の言葉が沁みる。 読めて良かった。
- リチ@richi2025年4月19日読み終わったエッセイかと思っていたら、エスノグラフィ。それぞれの人間模様と、著者の視点の変化も同時に紡がれ味わい深い。1990年代に書かれたもののようだが、古くもなく、心のありようは割と普遍的なものなのかな、と思う。「傷を愛せるか」を読み返したくなった。
- 🪁@empowered_tako2025年4月19日買ったちょっと開いた@ ファミレス『傷を愛せるか』よりも前の文章なんだ〜と巻末見て知る。文庫版のまえがきでも言及されている、あわいってことばをよく知らずに生きてきたからこれを機に辞書引いた。
- 幸緒@kons_03202025年4月18日買った読み終わった「『傷を愛せるか 増補新版』の著者の原点となるエスノグラフィ」(帯文) 解説も奈倉有里さんとあって読みたかった一冊。一人ひとりの人間の複雑さを、複雑なまま丁重に扱おうとする著者の手つきに、こちらのこころのざわめきも凪いでくるよう
- こばりゅう@kobaryu2025年4月16日買った『異文化を生きる』を読んでいたら、改題され『傷のあわい』となり、文庫として出版されたので、購入。好きな本は文庫版も買って、「解説」を楽しみに読むのが好きです。
- 白雨@nocturnalism2025年4月14日手元に欲しいとても気になっている幼少期・青年期の間に海外生活を送った、ということはトラウマになりうると実体験から知っているので。そして、また、欧米とその他の地域でも差があり、後者は取り上げられることすら稀である事も分かっているので。
- Marua@imasa_arumin2025年4月13日2025年4月購入 @BOOK 1st 宮地尚子のデビュー作。ボストン滞在中(1989年〜1992年)現地に住む日本人のインタビューをまとめたもの。調査なので「治療者」(精神科医)という立場から降りて話を聴いている、と著者は言及している。