
菜穂
@mblaq_0825
2025年5月11日

百年の孤独
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
鼓直
読んでる
本のある暮らし
積読家
輪読会
@ 福岡市東図書館
輪読会にて
P129~P157まで。
アウレリャノとピラル・テルネラのこの誕生、ブエンディア家に優しい明かりを灯したアウレリャノの新妻レメディオスの死、長男ホセ・アルカディオの突然の帰宅、やさぐれた長男ホセ・アルカディオに一目惚れしたレベーカ、レベーカに裏切られ失意のピエトロ・クレスピ、アマランタの執拗なレベーカへの恨み、アマランタに惹かれていくピエトロ・クレスピ、自由党と保守党の争いに巻き込まれゆくアウレリャノ
みなさんと輪読したのは15ページくらいでしたが、その間急激に変動していくマコンドとブエンディア家。ちなみにホセ・アルカディオ・ブエンディア父さんはその間相変わらず栗の木に繋がれたまま。
アマランタからしたらレベーカとピエトロ・クレスピの結婚がなくなり、願ったり叶ったりではないかと思うのですが……それでもレベーカへの恨みが消えないところが闇深く感じます。養子のレベーカの存在がアマランタの承認欲求を高め、歪めてしまうのでしょう。
そして、ウルスラ母さんの複雑な心境も気になるところ。世間体もありアマランタに求婚するピエトロ・クレスピに対して諸手を挙げて賛成しにくい気持ちもあるのだろうけど、アマランタへ求婚するのはレベーカへの未練や、見返しのような動機では?という疑いがあるように私は感じました。
P157~P190 ここからは一人読み
アウレリャノ戦争へ出動し大佐になる、マコンドを任されたホセ・アルカディオとピラル・テルネラの子アルカディオは傍若無人の支配者となる、それを何とか阻止しマコンドの新たな支配者となったウルスラ母さん、あんなに恋焦がれていたピエトロ・クレスピの求婚を一刀両断して断るアマランタ、そして死を選んだピエトロ・クレスピ、軍事裁判にかけられ処刑されたアルカディオ
マコンドにも戦争の影が忍び寄り騒然とする中、ブエンディア家も不穏な闇に包まれて。一体何人死ぬんだよ。
私はアマランタの気持ちが全くわからない。愛した人を死に追いやってしまうほど拒むなんて。というかきっとピエトロ・クレスピに対しての想いは愛ではなく、レベーカへの恨みが先だったようにも思えます。複雑。
百年の孤独という物語は、文学に未熟な私にはなかなか難解です。ただ、いろんな解釈を許してくれる懐の広さも感じます。そして刺激的。
一度読んで分からなかったら何度でも読み返してみたいらいいし、何度読んでも楽しめるのがこの物語の特徴でもあるように思います。そして、みんなと一緒に読んで感想や疑問を出し合って深めていけたならばさらに楽しめる。



