
菜穂
@mblaq_0825
2025年5月14日

新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治
本のある暮らし
積読家
輪読会
輪読会にて
P159~P183「北守将軍と三人兄弟の医者」読了
ラユーというところに三人兄弟の医者がおりました。
1番上のリンパーは人間のお医者さん、2番目のリンプーは動物のお医者さん、3番目のリンポーは植物のお医者さん。
みんな名医だけれどその名を轟かせるわけもなくひっそりとそれぞれがやるべきことをやっていました。
そんなランユーにある日30年振りに ソンバーユ将軍が9万人の兵を連れ戻ってきたのですが、王様にご挨拶をしようとしたところ体が鞍と、鞍が馬と一体化してしまい降りれません。これでは王様にご挨拶ができないということで慌てて三人兄弟の医者のところへ行くのでした。
この物語は前に角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」の中にも収録されていたので、今回二度目の再読です。
一度拝読したときはさほど印象に残らなかったのですが、輪読してみるとほっこりする素敵なお話だということに気づきました。
まずまず嫌な人が出てきません。
ほっこりするのだけれど、そんな中に宮沢賢治は死というテーマを突然ぶっ込むのでハッとします。
最期の時を選べるのなら、私も慣れ親しんだ土地で静かに終わりを迎えたいかも。ここまで充分色んなものと闘ってきたと自らを労いながら。
宮沢賢治の作品は絵本で読みたいと思うものが多いなと思っていたら、ミキハウスが宮沢賢治作品の絵本化されたものを出していると教えていただきました。たくさんあるの!!
これは少しずつ集めていこう。




