nishi
@nishi
2025年5月3日

博士の愛した数式
小川洋子
読み終わった
@ 電車
博士の子供に対する深い愛情は80分を超えても消えることがなく、これが彼の本質だと思うととてもあたたかい気持ちになる。
ルートが怪我をした際の、主人公との親子喧嘩のシーンが好き。「ママが博士を信用しなかったからだよ。博士に僕の世話が任せられないんじゃないかって、少しでも疑ったことが許せないんだ」 自身の感情の出処を見据えて言葉にできる10歳のルートも、母が涙を拭ってやれないほどひとりの人間として成長した息子の言葉を受け止める主人公も、素敵だ。