
momo
@momo_451
2024年1月13日

アルジャーノンに花束を新版
ダニエル・キイス,
小尾芙佐
読み終わった
SFと呼ばれる本を何冊か読んできたのだけど、こんなにやりきれない気持ちになったのは初めてかもしれない。
知性を持つことで「幸せ」とはかけ離れてしまったチャーリィは、IQが高くなって以前いじめられていたのと知った。家族、近所の人たち、そして良くしてくれていると思っていた教授たちは、彼を動物実験と同じように見なしていた。
障碍児の周りの人の描き方も、なんだか居た堪れなかった。
きょうだい児の妹、八方美人だが「彼のため」の行動が空回りしていた母、妻に押し付けていたが故か、程良い距離感だった父。
チャーリィにとっての「幸せ」って、なんだったんだろう。
