
amy
@note_1581
2025年3月6日

東大ファッション論集中講義
平芳裕子
かつて読んだ
学問として認められてこなかった「ファッション」について東大で4日間の講義をした内容をまとめた新書。学問としての「ファッション」というと服飾史にあたることが多いがこの著者の平芳裕子氏は「ファッション」はさまざまな分野の研究者たちが多角的な視点で考察するからこそ学問として成り立っているとしている
衣服を身につけるとはどういうことか、布の裁断、作法としてのファッション、ファッションデザイン、女性とファッションなどあらゆる方向からファッションを読み解き、「ファッション研究」の概論がわかるような内容となっている
着飾る性が男性から女性へ変化していったことや、お針子や裁縫仕事をする女性などジェンダー的な視点からの論考もしっかりとなされている
平芳裕子は「日本ファッションの一五〇年」も直近で刊行しており、日本におけるファッションの変化ならそちらの本をおすすめしたい