
amy
@note_1581
2025年3月6日

かつて読んだ
アルコール依存症の文学研究者とニコチン依存症の精神科医の往復書簡本
当事者かつ自助グループを運営している横道氏と当事者かつ薬物依存の患者に携わってきた松本氏だからこそ綴ることができる社会から見た依存症やそれを取り巻く支援や患者家族のイメージと実情のギャップが大きく、実際の自助グループや治療の場ではどういったことが起こっているのかをよく知ることができた
例えばアルコールやタバコ、薬物についても0か100かの当事者を追い詰めるような啓蒙のしかたよりも、現実の苦痛を多少まぎらわせながらも量を緩和させるとか、よりしんどさを与えない方向のアプローチをしていくことなんかが書かれており、一般にイメージされる依存症治療とは異なる部分も多くあり、読んでみてよかったと思う
そして依存症についてもジェンダー的な視点を取り入れなければ、患者の苦しみを取り違えたまま治療を進めることにるというようなことも書いてあった
当事者かつ自助グループや治療などの支援に携わっている人でなければ書けないような内容があり、ここに書いてあることがうっすらでも広く認知されるようになれば当事者も当事者家族も支援者も生きやすくなるのではないかと思った

