
ハム
@unia
2025年5月21日

読む時間
アンドレ・ケルテス,
渡辺滋人
読み終わった
読むという行為はひとりでも完結でき、閉じた行為ともとれるのに写し出されるひとりで読む時間をとっている写真には「孤独」という雰囲気が一切感じられない。
「孤独」とはなんだろう。
読書はひとりでしていても誰かと寄り添っているということか。そして、それははたから見ていてもそう見えるのが不思議。
切り取られた時間なのにそこには確かに流れる時間があって、白黒なのに色合いを持ち、静止画なのに動きを伴ったストーリーが見えてくるよう。
国境も年齢も性別も超えて共有される営みとして読む行為の普遍性が静かに提示されているようで穏やかな優しい気持ちにさせてくれる。



