
あずき(小豆書房)
@azukishobo
2025年5月21日

ナラティヴの被害学
阿部幸大
読み始めた
私たちはある出来事を、なぜ・どのように起こったのか、という、ナラティヴ(物語、ストーリー)の形式で受け取る(実際に体験することはできないので)。そして正義感の強い人ほど、無批判に被害者と加害者という構造を作り出してしまうように思う。
ここで大事なことは、ナラティヴという知の形式そのものが批判対象ではないということだ。ナラティブを批判的に、自覚的に、相対的に、分析する力が求められる。
もう一つ大事なことは、「何のために」分析を行うかということであり、著者にとってそれは「暴力の否定」だという。
しっかり読んで考えたい。
