
ときしぐ
@tokisig
2025年5月21日

母は不幸しか語らない
信田さよ子
読み始めた
借りてきた
読書メモ
感想
コロコロ主題が変わっていくのでついていくのが大変。
こういう本で男性目線、息子の話が出てくるとは思わなかった。
現在読んでいるところまでで1番衝撃的で理解ができなかったのは「恋愛で生き直す」の男性の話。
妻を誠実に愛してきた夫が、定年後に別の女性と恋愛したことをきっかけに「生き直す」ために離婚を告げる。
夫婦仲に問題は全くなかった。
この夫にとって、別の女性との恋愛は不倫ではないらしい。
「白馬の王子さま」に愛されてたった一人の男性と添い遂げることが至上の幸福であるという幻想、ロマンティック・ラブ・イデオロギー(RLI)の残滓が夫をこうさせたらしい。
女性は結婚するときにRLIを意識するのに対し、男性は人生の終わりを考えるとRLIを意識するということなんだろうか?
全く理解ができない。
しかし、自分がどちらかの立場になる可能性があるのも事実。
そして誠実さがこの悲劇、地獄を生むことも忘れてはいけない。