
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年5月21日

まだ読んでる
就寝前読書
第三章はじめにを読む。
この章は「帝国を架橋する」と題されている。〈占領下沖縄とハワイ、さらにその他の地域を多面的・多層的に結びつけていた「トランスパシフィックな『援助・救済』の回路」を分析する〉(148頁)ために援用されるのが、「軍事化された潮流」という概念(セツ・シゲマツ&マース・カマチョ)。点と点をつなぐ「ネットワーク」ではなく、流動性そのものを表す「潮流」という用語が使われるのが面白い。そこに著者は「医療化」という視点も加え、一見矛盾した力学が手を取り合いながら同時進行したことを明らかにしようとする。なぜ「回路」という用語を援用するのかも興味深いところ。
他にも、沖縄とハワイの歴史的軌跡の類似、ハワイの沖縄系アメリカ人の両義的な役割など、冒頭からすごい情報量。この章もとても勉強になりそう...
